201 マンガ1122(いいふうふ) 感想
ネットでたまたま無料部分を読み始めて、知ったマンガです。1122 (いいふうふ) 渡辺ペコ先生。
夫とのセックスを拒否した妻が公認する形で、夫が外で既婚女性と恋愛をしているというストーリーです。 物語の最初から、こういう設定。巻が進むにつれ、どうしてこの夫婦がこうなっていったのかが明かされます。もう、面白いから、本編を読んで!!ですが、それぞれの登場人物の「性」が変化していく様子が描かれます。予想の斜め上をいく展開なのです。
いろいろな夫婦の「性」をどう考えるか?が主軸なのですが、考え方がとても新しい気持ちがします。銀婚式も過ぎたわたしから見るとね。
わたし自身は、結婚したら、他の人とはセックスしてはいけない、いわゆる、上野千鶴子先生がよくおっしゃっている「婚姻は,自分の身体の性的使用権を排他的に相手に独占させるという契約 」
と考えてきました。だから、自分の婚外恋愛はもちろん墓場まで持っていく覚悟ですが。。
結婚していても、自分の体は、自分のものであると、主人公いちこちゃんが宣言するシーン。
わたしの性は、わたしだけのもの。
このセリフが、まさに慧眼でした。。わたしにとっては。 夫婦でも、性の問題は、立ち入れないのです。
最近はもう少ないのかもしれないけど、夫がAVを見ることが許せないとか、そういう妻もいますよね。でも、性については、お互いに神聖不可侵なんだと思うんですよ。。もちろん、相手を尊重して、不快な思いをさせない、とか、配慮も重要ですが。。
海野つなみ先生の「逃げるは恥だが役に立つ」
という作品でも、主人公の森山みくりが
「私、森山みくりは、“愛情”の搾取に断固として反対します」という場面があり、多くの共感を得ました。
「結婚したら、好きな人のために無償で家事するのが当たり前になり、子供産んだら子供のために無償で人生捧げるのは当たり前になる」ということを、愛情の搾取と呼んだわけです。
いやーー、最近のマンガはすごいな!と、驚いたわけですが、わたしにとっては、この1122でのいちこちゃんのセリフは、同じくらいの驚きです。
出会えてよかったマンガでした。渡辺ペコ先生の他のマンガも読んでみたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?