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もういずいとうるかすは標準語になった方がいい

職場の同僚が七分袖の上から上着を着てもちゃもちゃしていた。さぞかしえんずいだろうと思ったら話が通じなかった。いずいも駄目。何故ならこれは青森県の方言だからだ。上記の状況を一言で表す言葉である。

ラバーカップやバッククロージャーではない、事象として存在しているのに名前が存在しないものというのがある。標準語圏の人間に着物が袖の中で捲れあがって居心地悪いことを一言で言い表せないように。事象として確立しつつある語群を指す言葉プロトロジズムは存在するというのに、何故いずい一言で表せる単語が標準語にないのか。

もう一つ一言ですっと言い表せない現象がある。お米や豆を水につけて柔らかくするやつだ。これがうるかすである。ふやかすとはまた違うのだ。尤も時短料理がこれだけ発展した昨今うるかす事もないのかもしれないが。

言葉というのは他人に理解してもらうための手段として一番大きなものだと思っている。だからみんな140字で理解してもらうために言葉を略すのだ。そう考えるとやっぱりいずいとうるかすは標準語になった方がいい気がする。多分SNSで七分袖が云々みたいな話しないけど。


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