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読んではいけない観戦記@210407湘南名古屋

この観戦記はDAZNや公式サイトを見れば分かるレベルのことを、備忘録目的で淡々と書き残していくものです。

★試合
明治安田生命J1リーグ 第8節
2021年4月7日(水)19時開始
レモンガススタジアム平塚

★得点
湘南ベルマーレ 0-0 名古屋グランパス

★布陣
湘南ベルマーレ[3-5-2]
GK:1 谷晃生
DF:4 舘幸希/3 石原広教/32 田中聡
MF:6 岡本拓也/42 高橋諒/10 山田直輝/20 名古新太郎/29 三幸秀稔
FW:17 大橋祐紀/33 町野修斗

名古屋グランパス[4-4-2]
GK:1 ランゲラック
DF:26 成瀬竣平/4 中谷進之介/3 丸山祐市/23 吉田豊
MF:5 長澤和輝/15 稲垣祥/16 マテウス/11 相馬勇紀
FW:9 山﨑凌吾/8 柿谷曜一朗

★戦評
湘南は5バック気味にリトリートする時間帯もあるけれど、相手のサイドハーフにボールが入ればウイングバック(WB)が踏み込んで捕まえに行く陣形。攻撃になればWBはなおさら前重心になる。大橋はセカンドトップで、名古あたりと2シャドー気味になる局面もある。流動的だけど混乱のない、きれいなオーガナイズだった。
湘南は28分に町野修斗が決定機を決めきれず。これが唯一の決定機でしたね。

個人的には6勝1分、6戦連続無失点の名古屋が見たかった。試合が進むごとに「やっぱりフィッカデンティのサッカーだな」という感想が強まっていく。
「おっ」と思ったのは37分の決定機。相馬勇紀と山﨑凌吾の連携から決定機が生まれたんだけど、起点が柿谷曜一朗のプレスバックだったんです。ここは「柿谷ってあんな守備で頑張る選手だったっけ?」という驚きがありました。
43分に湘南・三幸秀稔が2枚目の警告で退場。1枚もらっていたことを考えれば軽率なプレーでした。しかしこれがある意味で名古屋の試合運びを難しくした。

後半の湘南は大野和成を入れ、田中聡を中盤に出し[5-3-1]の布陣を取ります。名古屋はサイドハーフにボールを預けて、SBが上がってきて……という形を何度も作っていました。ただSBは「外から」しか追い越さず、狭いところから無理やり入っていこうとする。
確かにインナーラップを使う、ボランチから直接タテに入れるといった攻めは、カウンターを食いやすいわけです。フィッカデンティのサッカーですから、ロングボールを放り込んで、意図的に「スクランブル状態」を作るような攻めもしません。相手がバランスを崩せばそれを利用するけれど、こちらからバランスを崩すアクションは起こさない。
名古屋の「6試合連続無失点」は“ボールを持ちながらコントロールをする”ことが出来ているからなのでしょう。「ドン引きしてボールをすぐ敵陣に返す」ようなサッカー、 実はリスキーですからね。

ただ相手が一人少ない状況でも、名古屋は外からの崩そうとして、崩せなければクロス……というパターンしかなかった。というか湘南は中を固めて、「どうぞ外でお持ち下さい」という対応でした。外から入りたい名古屋と、外に押し出したい湘南の狙いが合致して、でもそこで膠着していたわけです。
決定機は湘南が1つで、名古屋が2つ。必然のスコアレスドローでした。名古屋は数的優位を活かせなかったけれど、粘り強くフィッカデンティ流を貫いて、その「美学」を感じる試合でした。

★キープレイヤー
稲垣祥(名古屋)
三幸の「2枚目」は彼の見事なボール奪取と、パワフルな持ち出しから起こりました。名古屋にとって2つ目の決定機だった89分のセットプレーも、セカンドボールからかなり惜しいミドルを放っている。動きが少ない展開の中で、大きな動きには絡んでいた。

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