【22-23リーグアン】ロリアンvsリヨン【第2節延期分】

FCロリアンvsオリンピック・リヨン

2022.09.08
観戦方法:DAZN(見逃し配信)
スタジアム:スタッド・ドゥ・ムストワ

【スタメン】

ロリアン
監督:Régis Le Bris
433

GKムボゴ(#38)
DFカルル(#24)、ラポルト(#15)、タルビ(#3)、ル・ゴフ(#25)
MFイノセント(#8)、アベジェル(#6)、エンゾ・ル・フェ(#10、2000)
FWディアッラ(#7)、モフィ(#13)、ワッタラ(#11、2002)

リヨン
監督:ペテル・ボシュ
433

GKロペス(#1)
DFグスト(#27、2003)、チアゴ・メンデス(#23)、リュケバ(#4、2002)、タグリアフィコ(#3)
MFフェーブル(#15)、レプナン(#24、2002)、カケレ(#6、2000)
FWテテ(#11、2000)、ラカゼット(#10)、トコ・エカンビ(#7)

【試合の感想・メモ】

様々なチームを見たいと思いリーグアンにも手を出してしまった。フランスのリーグは酒井がマルセイユにいた時に少しかじった程度。若い選手がどんどん出てきて、そして各リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ)へ輸出されているイメージがある。

延期試合かつ、ミッドウィークの試合ということもあるのかリヨンは若い選手がスタメンに入っている。その中でもカケレは名前を聞いたことがありどのようなプレーを見せてくれるのか期待大だ。アーセナルから移籍のラカゼットもいるので見ることができて嬉しい。

前半6分、いきなり試合が動く。左サイドでロリアンのワッタラが仕掛けて狭いエリアを巧みなドリブルですり抜けてゆく。たまらずファールをしてしまったリヨンDF。エリアの少し外からのFK、ル・フェが壁の上から落とす綺麗なキックでゴールネットを揺らす。GKロペスは一歩も動けず。ロリアン先制
ロリアンは守備時はル・フェが一列あがり442の守備ブロックを作る。1点リードしていることもあるが、奪ってトップのモフィに預けてカウンターの狙いに見える。
12分、ロリアン左SBのゴフの持ち運びに対応しようとしたグストの視野から一瞬消えて裏へ走るワッタラ。ゴフからのスルーパスを左サイドで受けて、GKとCBの間に流し込むボールを入れる。中央のモフィには僅かに合わなかったがいい形を作った。
リヨンはポゼッションする時間は長い。横幅を使ってしっかり繋ぐサッカー。ただ、ややパス精度を欠いてカウンターに転じられる場面も。
16分、リヨンのタグリアフィコが前線まで上がっており、チアゴ・メンデスからのフライパスを受けて入れ替わろうとする。ファールを貰い、ロリアンの先制点と似たような位置でのFKとなる。ラカゼットのキックは壁に当たってしまう。
28分、リヨン同点に追い付く。ラカゼットが深くまでボールを追う。カルルが剥がして一度はロリアンが前進しかけるが、サイドチェンジのボールをグストがカットし頭でテテに繋ぐ。テテがバイタルでボールをコントロールしながら、左でフリーになったラカゼットへラストパス。冷静に左足でゴールへ流し込んだ。
29分、同点に追い付いてなおも押し込むリヨン。グストの横パスを右のハーフバイタルで受けたカケレがダイレクトでボックス内のフェーブルへ。
32分、ロリアン勝ち越す。GKムボゴのロングフィードに走り出すワッタラ。チアゴ・メンデスが先に追い付きキープしたかに見えたがボールコントロールを誤り、ワッタラが奪い取りヒールパスでモフィへ繋ぐ。モフィはチアゴ・メンデスを振り切り、飛び出したロペスの動きをしっかり見て左足で浮かせてゴールへ流し込んだ。
35分、カケレから裏へ抜け出したエカンビへスルーパス。右足で巻いてファーを狙ったシュートはGKの正面へ。
36分、ワッタラが対面のグストをスピードで翻弄しニアゾーンからクロス。なんとか滑って身体に当てたグスト。
40分、カウンターから中央でボールを受けたワッタラ、グストとレプナンの間を割ってボックス内まで一人で運ぶ。

ロリアンを見た事が無かったが、前半はとても良いサッカーをしていた。収まるモフィ、突破力のあるワッタラ、左右どこにでも顔を出して循環を助けるル・フェなどタレントも豊富。戦い方もシンプルで、しっかり44のブロックを作りリヨンのパスミス・パスズレを見逃さず、奪ったら鋭いカウンターを放っていた。
一方のリヨンはポゼッション率は高いが、最後の部分が合っていなかった印象。その中でラカゼットのゴールシーン(28分)のように、テテがバイタル付近でボールを持てる回数を増やせればチャンスがありそうな気がする。

45分、リヨン三枚替え、チアゴ・メンデス→ダ・シルバ、フェーブル→ムサ・デンベレ、レプナン→トリッソ。デンベレ、ラカゼットのツートップで442に変更か。
47分、リヨン決定機。トリッソの浮き球のスルーパスにラカゼットが反応。足で合わせるがミートせず枠外へ。
49分、GKムボゴがロングスローイングでモフィまで届ける。モフィが収めて右サイドを駆け上がったカルルへ。カルルが早いタイミングでファーへのクロス、ワッタラが右足で合わせてゲット。ロリアンが3-1と突き放す
52分、エカンビのパスミスがモフィへ。裏に抜け出す動きをするワッタラ。トリッソの当たりを交わしながらワッタラが開けたスペースへ運び、左足でゴール左隅を狙ったシュート。枠外だったがとても際どい。
54分、リヨンのCK、ダ・シルバが合わせてネットが揺れるが、手に当たっていたためノーゴールの判定。
56分、ボックス内でラカゼットからテテへラストパスが入りシュートを放つが、ムボゴがセーブ。
58分、見事なビルドアップからワンタッチパスの連続で前進しスタジアムが歓声に包まれる。ロリアンの選手が気持ちよくプレーしているのが伝わるシーンだった。
64分、トリッソからの斜めのパスをバイタルで受けるラカゼット、ワンタッチでボックス内のデンベレへつける。デンベレのシュートはGKの正面へ。カルルが寄せていてコースまでは狙えなかったか。
65分、ロリアン、ディアッラ→ル・ブリス(#37、2002)。ワッタラが右に入り、ル・ブリスが左へ。
75分、リヨン、エカンビ→チェルキ(#18、2003)、テテ→バルコラ(#26、2002)。リヨンはビルドアップ時に、ボランチとDFラインの間があいているように感じる。ダ・シルバが無理やり運ぼうとするが前を埋められ後ろに戻したとこにプレッシャーをかけられる。
80分、リヨンのCKには迫力がある。ダ・シルバやデンベレが競り勝つシーンが見られる。
84分、リヨンに決定機。右サイドでチェルキが戻し、グストがクロスを入れる。ワッタラの背後から飛び出したタグリアフィコがドンピシャで合わせるがGKムボゴが反応し身体に当てる。
86分、チェルキのスルーパスにラカゼットが飛び出しニアゾーンでマイナスのクロス。
86分、モフィがしっかり収めてル・フェへ繋ぐ。ル・フェからのスルーパスにル・ブリスが反応しシュートまで。お互いゴール前に迫るプレー。
90+2分、ロリアン、モフィ→コネ(#9)。
90+3分、チェルキが右サイドで3人をドリブルで剥がしマイナスのクロスまで。
90+4分、試合終了。

この試合はロリアンのサッカーが見事だった。後半で印象に残ったのは、モフィが収めて右SBのカルルが上がる時間を作り逆サイドのワッタラへアーリークロスを入れた得点シーン(49分)と、パスワークで自陣深くからしっかり繋ぎ敵陣のボックス内まで行くシーン(58分)。基本はムボゴを中心にしっかり守ってカウンターだが、繋ぐべきところはしっかり繋ぐうまさもあった。
一方のリヨンも、後半はあと一歩のところまで崩していた印象。特にデンベレとラカゼットの関係性は脅威だった。終盤に投入されたチェルキも存在感は示していたが点を決めきるまでには至らなかった。

【試合結果】

ロリアン 3vs1 リヨン
6分 ル・フェ(ロリアン)
28分 ラカゼット(リヨン)
32分 モフィ(ロリアン)
49分 ワッタラ(ロリアン)

個人的に気になった選手は、ロリアンのダンゴ・ワッタラ。2002年2月11日生まれ、ブルキナファソ出身の20歳。1ゴール1アシスト、先制点のFKを獲得したのもこの選手。左サイドを完全に制圧していた。狭いスペースでも抜ききる、スピードでぶち抜く、長距離を運ぶ、三拍子揃ったドリブラーの印象を受けた。ラストパスのアイデアもあり、意外とハイボールも競れる。この活躍を続ける事ができたらビッククラブ入りも…?期待してみたい。

サッカー見たぞ記録
(*敬称略)
(**あくまでも個人の感想です)

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