【22-23セリエA】ミランvsインテル【第5節】

ACミランvsインテル

2022.09.04
実況:北川義隆
解説:細江克弥
主審:ダニエレ・チッフィ

【スタメン】

ミラン
監督:ピオーリ
4231

GKメニャン
DFカラブリア、カルル、トモリ、テオ
DMFトナーリ、ベナセル
AMFメシアス、デ・ケテラーレ、レアオン
FWジルー

インテル
監督:シモーネ・インザーギ
352

GKハンダノビッチ
DFシュクリニアル、デフライ、バストーニ
MFダンフリース、バレッラ、ブロゾビッチ、チャルハノール、ダルミアン
FWコレア、ラウタロ

【試合の感想】

177回目のミラノダービーは非常に静かな立ち上がり。
ミランはボールを持ちながら少しずつ前進。トナーリが左サイドにおりてビルドアップ、テオを押し上げる。
5分、ジルーの落としからメシアス、デ・ケテラーレと繋がり、左サイドでレアオンが仕掛ける形に。抜ききる前にマイナスのクロス。メシアスが受けて落としデ・ケテラーレへ。シュートまでは至らず。
8分、ダンフリースがテオの裏に入ろうとしたがテオがしっかりブロック。ダンフリースのファールとなりテオとやりあう。喧嘩両成敗でイエローが両者に提示。
11分、ダンフリースのマイナスの折り返しをボックス内でブロゾビッチがシュートを打つがブロック。
ミランは左のレアオン、インテルは右のダンフリースの所が攻撃の起点に。
16分、ジルーに収まり、左のレアオンへ。カットインから右足のミドルシュートはハンダノビッチがセーブ。
21分、インテル先制。ラウタロが収めてコレアからラストパス。後ろから飛び出してきたブロゾビッチが冷静に流し込んだ。
26分、トナーリからの浮き球のボールをジルーが収めて反転シュート。枠外。
28分、インテルのビルドアップでミス。トナーリがパスミスをかっさらい左のレアオンへ。左足で合わせて逆サイドのゴールネットに流し込む。ハンダノビッチも触ってはいたが弾き出すことはできなかった。
33分、ミランはトナーリが左サイドに開いてボールを引き出し、ダイレクトでDFラインの裏へボールを蹴りジルーのシュートまで。
34分、トナーリ、テオが前向きでボールをカットし立て続けにチャンスを作る。
30分以降は完全にミランの時間帯。セカンドボールを回収しベクトルが前向き。インテルはゴール前まで運ぶ事が出来なくなっている。

後半、最初のシュートもミラン。
48分、FKにテオが頭で合わせて際どいシュート。
54分、ミランが逆転に成功レアオンのクロスにジルーが左足で合わせて逆サイドへ流し込んだ。メニャンからテオへのスロー。テオから裏へ飛び出したトナーリへ。デフライがカバーしてスローインになったが、そのスローインからだった。
60分、ミラン追加点トナーリの自陣からのFK、ジルーが左の裏に流れてレアオンに落とす。レアオンが個人技でボックス内に侵入し、右足に持ち変えてファーへ流し込む。
66分、インテルが1点返す。左サイドでダルミアンムヒタリアンのワンツーでダルミアンが裏へ抜け出す。ニアへの速いクロスにジェコが合わせる。ポスト内側に当たりネットに吸い込まれた。流れが目まぐるしく変わるダービーらしい展開。
70分、インテルが決定機。ダンフリースからのクロスにラウタロマルティネスが頭でドンピシャで合わせるが、メニャンが反応しセーブ。左CBにディマルコが交代で入ってからは、ダルミアンがボールに触る回数が増えている。
74分、流れはまだインテルか。レアオンが中央で潰されてカウンターからジェコのシュート。メニャンがなんとか足に当てて掻き出す。
76分、インテル、チャルハノールが鋭いミドルシュートを放つ。メニャンが身体を伸ばしてスーパーセーブ。
80分、ミランがカウンター。ブラヒムディアスがしっかり戻って足を出してノーファールで回収。
88分、右サイドでボールを受けたブラヒムディアスが反転してディマルコをぶっちぎる。オリギが深さを取り、空いたマイナスのスペースへボールを送りレアオンが受ける。左に上がった選手を囮にシュートまで。
94分、インテル、ムヒタリアンが際どいミドルシュート。
96分、試合終了。
ミランが3-2で勝ちきった。インテルの時間帯を凌げたのがとても大きかった。

【試合結果】

ミラン 3vs2 インテル
21分 ブロゾビッチ(インテル)
28分 レアオン(ミラン)
54分 ジルー(ミラン)
60分 レアオン(ミラン)
66分 ジェコ(インテル)

個人的に気になった選手は、ミランのメニャン(1995年7月3日、フランス代表)とインテルのディマルコ(1997年11月10日、イタリア代表)。メニャンに関しては今更かもしれないが、この試合はメニャンのスーパーセーブ連発がなければミランの勝ちはなかった。特に1点返されたあとのインテルの時間帯(70分、74分、76分)に3度もビッグセーブを見せていた。フィード能力も高い(昨シーズンはGKながらアシストも記録)ので安心してボールを預けられ、落ち着きを取り戻す時間を確保した。
一方のディマルコも素晴らしい働きを見せていた。ジェコ、ムヒタリアンと同じタイミングで途中交代で投入。バストーニのコンディション(前日まで熱があったとも)があまりよくなかったのもあるが、ディマルコに代わってからはダルミアンが高い位置を取れるようになり、そこへの配球も行っていた。インテルが1点返したシーンは代わって入った選手達とダルミアンで取ったゴールだった。

サッカー見たぞ記録
(*敬称略)
(**あくまでも個人の感想です)

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