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イタリア☆オリーブオイル産地ツアー⒆

オーガニックオリーブオイル「オルチョサンニータ」


2022年コメント
 このツアーは、2012年10月から11月にかけての6日間に実施されました。
 私は東京から沖縄への移住を決め、翌年の2月末の大移動を前に、さまざまなものを整理している最中でした。そんな事情もあって、イタリア訪問記は、これが最後です。このあと、ローマへ戻って帰国するまでに記すべきことは、もう少しあったのですが……。それはいずれまた。
 タイトルの写真は、アサクラパスタのジェメッリ(イタリア語の双子の意)というショートパスタを炒めたキャベツなどと合わせたもの。

2013年 1月26日
さあ、オルチョサンニータの搾油所見学です。

 とってもおいしいランチをいただき、すっかりお腹がいっぱいになりました。でも、肝心の搾油所は、これから行くのです。
 自分たちが摘み取ったオリーブから、オイルを絞るところを見学するなんて、すばらしいではありませんか。

いざ洗浄ラインへ。

 さあこれが私たちが摘み取ったオリーブです。トラックから降ろされたカゴは、フォークリフトでざざぁーと、洗浄ラインに入れていきます。

オリーブを潰す。

 こっ、これはなんだ! 大きな石でできた車が、ものすごい音を立てて、ごろんごろんと回り続けます。背伸びしてのぞくと、洗浄機を通過してきたさっきのオリーブが、大きな石の車に轢かれて潰れていきます。

 この花崗岩の大きな回転石臼のようなものは洗うことができません。ここでは慣行栽培のオリーブの搾油も行なわれているので、オルチョサンニータの有機栽培のオリーブでも、最初の100kg分くらいは有機認証が取れません。それは、無認証の別の銘柄として製品化しているとのことです。

水と油に分離されてる。

 そして、さらに圧縮されたオリーブから、オイルが出てくるのです。
 おー、まさにオルチョの色……。でも、チョロチョロと……。と思いきや、突然たくさん出てきたり、また、チョロチョロになったり……。ちゃんと遠心分離されて、水分と油分が、分かれて出てきます。

綺麗なオリーブ色の液体。

 油がまとまってたまってくると、サルバトーレさんがステンレスのオイルポットに移します。見てくださいこのみごとな色。ともかくアナログ、手作り……。

パンに塗ってお味見。

 出来たてのオルチョサンニータを、お味見しました。出来たては、ちょっと辛みがあったりするのですが、香りはすばらしいですよ。これから少し寝かせると、まろやかになります。オルチョサンニータは、濾過せずに、残っているオリーブの実が自然に沈殿するのを待って、上澄みを瓶詰めしています。だから、オリーブの自然の味が生きているのでしょう。

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