遠藤京子

マクロビオティック料理師範で鍼灸師です。さまざまな養生法をお伝えしようと思います。また…

遠藤京子

マクロビオティック料理師範で鍼灸師です。さまざまな養生法をお伝えしようと思います。また、オーロラ自由アトリエ(出版社)の主宰者です。批判精神を忘れない社会批評も、ここに記します。この世界のすべての事柄はつながっています。養生法といえども、政治や社会から目を逸らしてはなりません。

最近の記事

人類の敵———アインシュタイン

 アインシュタインも、オッペンハイマーも、人類の敵と思っている。なぜならば、いってみれば自らの欲望を抑えきれずに「パンドラの箱」を開けてしまい、地球上に生きるすべての生き物の生きるための環境を破壊してしまったから……。 私はかねてより、そう思ってきた。  1952年に発行された雑誌『改造』増刊号「この原爆禍打―――再び世界の良識に訴える」という特集号に、編集部よりの依頼でアインシュタインが寄稿しているものを読み、この男は人類の敵であり、クズだとの思いをさらに強くした。  読

    • マクロビオティック基本惣菜 

      金平牛蒡  かつて東京・目黒で自然食品の店「あらいぐま」という自然食品点を営んでいた。小売店にマクロビオティック食堂「あらいぐまの台所」と名付けた食堂も併設していました。  2009年、目黒区教育委員会から「仕事帰りに学ぶマクロビオティック料理」と題する料理講習会の講師の依頼がありました。その時のテキストは、これからここにアップしていこうと考えているけれども、今日は、その中の金平牛蒡のレシピを紹介します。  金平牛蒡は、牛蒡・人参・蓮根を千切りにして炒めるものだけれども、マ

      • 有楽町スバル座

         微かに残る記憶……。ふたつのシーン。 「宇宙戦争」という映画で、スクリーンに奇怪な、なんだかきみの悪い、恐ろしいものが映されて……と思ったら、スクリーンから煙が出てきた。だが煙は映画ではなく、本物だった。  もひとつのシーンは、大勢のおとなに混じって、遠くの方で炎と煙を上げる建物を、父に抱かれて見ていた。これも、映画ではなくて現実。  有楽町スバル座は、2019年10月20日に閉館した。もともとGHQが日本の民主化を促進する目的で、アメリカ映画を上映する映画館として、戦後

        • はがき通信———《ふりかけ通信》再録 

          38年前に起こったこと。 今から38年ほど前に起こったことを、《ふりかけ通信》というタイトルで、当時ちょっと流行っていた「はがき通信」に載せて、知人宛に郵送しました。新聞のようなレイアウトの通信をはがきサイズに印刷したものです。  《ふりかけ通信》は、「はがき通信」としては第3号までで、第4号からは『蜚語』という小冊子の巻末に入れました。いろいろと書いているうちに、はがきではどうにも収まらなくなったことやもっと広い、社会や政治に関することにも触れようと思ったことによります。→

        人類の敵———アインシュタイン

          遠藤京子の玄米教室レシピ⑶

          人参とプルーンのクスクス添え【材 料】(4人分) 人参 小6本(見た目を重視したい場合は、皮をむいておく) オリーブオイル 大さじ3 玉葱 小2個 にんにく 1片 シナモン・コリアンダー・クミン(いずれもパウダー) 各小さじ1/2 塩 小さじ1 米飴 大さじ1 出汁 1ℓ  (出汁は昆布と椎茸でとる。詳しくは、下の方を参照) ローストアーモンド 50g ドライプルーン 150g 塩・胡椒 適宜 ※クスクス 1カップ (ボールに同量の熱湯とオリーブオイル小さじ2を入れ、かき混ぜ

          遠藤京子の玄米教室レシピ⑶

          遠藤京子の玄米教室レシピ⑵

          金平牛蒡【材 料】作りやすい分量(半量でもOK) 牛蒡  100g    人参  40g    蓮根  60g  油   小4    水 適宜 (醤油 水1Cに対して、大1~1.5) 【作り方】 1)牛蒡・人参・蓮根は、皮をむかないように洗う。 2)牛蒡・人参は、斜め薄切りから、千切り。 3)蓮根は、できるだけ薄い、いちょう切り。 4)鍋に油を熱し、牛蒡を陰性の臭みがなくなるまで、天地を返しながら炒める。 5)牛蒡を鍋の一方に寄せ、空いたところに人参を入れ炒め、天地を返しな

          遠藤京子の玄米教室レシピ⑵

          遠藤京子の玄米教室レシピ⑴

           2008年ごろに東京・目黒でやっていた「あらいぐまの台所」での料理教室のレシピを、少しずつ公開していこうと思います。このレシピは、ごくごく日常的なお惣菜を中心としたもので、特別な料理ではありません。毎日の家庭料理に取り入れていただければと思います。  この玄米教室は、沖縄・南城市「ビオ鍼灸治療院」にて、食用指導のメインとして2019年から再開する予定でしたが、コロナ禍により延期となったまま、再開の目処はついておりません。  なお、レシピに関してご不明な点がありましたら、ご遠

          遠藤京子の玄米教室レシピ⑴

          「ゆきゆきて神軍」———ニューギニア戦線で起こったこと———戦争責任。

           沖縄市のドーナツカフェで映画もするという小さな映画館(シアタードーナツ)で、「ゆきゆきて神軍」が上映された。そこへは行かなかったけれども、U-NEXTで35年ぶりに見た。  太平洋戦争でニューギニアへ派遣された独立工兵第36連隊主力の約600名うち米軍の捕虜となって生還した者が確認できる範囲で8名いた。そのうちのひとり、奥崎謙三という将兵の戦後の姿を追ったドキュメンタリー映画だ。    私は映画以前に、この帰還兵のことを、父から教えられていた。  私の父は、職業軍人でもない

          「ゆきゆきて神軍」———ニューギニア戦線で起こったこと———戦争責任。

          『蜚語』第19号 特集 「米余り」っていったいなんだ!(1997.12)

           小冊子という形での発行は、この第19号が最終号です。オーロラ自由アトリエでは、1999年春に『批判精神』というタイトルの季刊雑誌を発刊しましたが、その中に『蜚語』も組み入れました。  《ふりかけ通信》→『蜚語』(《ふりかけ通信》を組み込む)→『批判精神』(『蜚語』を組み込む)という形態で進化させて来たわけです。  『批判精神』は100ページ強の雑誌なので、そのすべてをここにアップすることは難しいですが、なんらかの形で紹介していきたと思っています。 【表紙は語る】親愛なる同

          『蜚語』第19号 特集 「米余り」っていったいなんだ!(1997.12)

          1984年版 『吹雪の星の子どもたち』を読んだ時のこと。

           山口泉著『吹雪の星の子どもたち』を私が手にしたのは、版元の小さな出版社でのことでした。私は、中・高生のころは、それなりに小説を読んだのですが、その後、学生自治会や全共闘運動に関わるようになってからは、ノンフィクション、あるいは、何々論といったものしか読まなくなりました。『世界』のような総合雑誌には必ず連載小説があるのですが、それだけはいつも飛ばしていました。  紆余曲折ののち、34歳のとき小さな出版社に時給アルバイトとして仕事を得て、何日が通勤したころ、そこの営業のおじさん

          1984年版 『吹雪の星の子どもたち』を読んだ時のこと。

          『蜚語』第18号 特集 もっと批判を!(1997.1)

          【表紙は語る】 もの言わぬは腹ふくるるの業 コッタジという韓国の「労働歌謡」を歌うグループが来日した。この「労働歌謡」にあたるものが、日本にはない。  コッタジは、不屈に闘う労働者の姿を「岩」や「タンポポ」にたとえたり、我々は、つねに虐げられた者と共にいるなどと歌う。代表の李銀珍さんは、労働歌謡について「労働者が感じていること、真の生きる姿を歌で表現した」と解説している。これらの歌は、労働組合のストライキの現場などで歌われ、人から人へ伝わって、広められてきたという。今、まさに

          『蜚語』第18号 特集 もっと批判を!(1997.1)

          美味しく炊ける玄米ご飯。

           ここには、食養生のあれこれも載せていこうと考えています。 食養生の基本は、玄米食です。しかし、体にいいことは分かっているけど、美味しくないという方が結構いらっしゃるので、私の食養料理教室では、まず、玄米の炊き方から入ります。  2008年に東京・目黒で行なっていた料理教室のテキストです。皆さんのご参考になればいいのですが……。

          美味しく炊ける玄米ご飯。

          『蜚語』第16.17合併号 特集 原爆——極東支配から世界へ、アメリカのもくろみ。(1996.2.20)

          【表紙は語る】 もの言わぬは腹ふくるるの業 冬になると駅のそこかしこのポスター、電車の吊り広告には、スキー場の情報が満載される。駅構内に置かれた旅行パンフレットも半分ぐらいは、スキーパック。やがて、スキーを抱えた人々が行きかう。私も昔、2~3回は行ったことがあるスキー。  はじめて行ったのは高校時代。その方面では有名な老舗の白馬「御岳山荘」の娘が東京の私立高校へ来ていた。親戚の家に滞在していた同級生の、その子が帰省する春休みにちゃっかりご一緒させてもらった。次は、30代になっ

          『蜚語』第16.17合併号 特集 原爆——極東支配から世界へ、アメリカのもくろみ。(1996.2.20)

          『蜚語』第15号 特集 「戦後民主主義」は誰の味方か?(1995.4.15)

          【表紙は語る】 もの言わぬは腹ふくるるの業 『週刊金曜日』という雑誌が出ている。これについて「『蜚語』はどのような見解を持つのか」と、読者からの質問があった。  この週刊誌に関しては、創刊のずいぶん前に定期購読のお願いを含めた発行の主旨のような文書が郵送されてきていた。しかし、定期購読者が一定以上の人数に達しなければ発行は取り止めると、半ば脅しのようなことが書かれていたので、この姿勢はいただけないなと思った。  心ある人びとが、今日のマスコミのていたらくに、不愉快な思いをし、

          『蜚語』第15号 特集 「戦後民主主義」は誰の味方か?(1995.4.15)

          『蜚語』第14号 特集 続・学校にまにあわなぁーい(1994.3.30)

          【表紙は語る】 もの言わぬは腹ふくるるの業 3月4日 久々の外食で白飯を1口。まずい! 店の人に尋ねると、国産米7対カリフォルニア米3という。TVで外米を食べて見せての、あの「意外とおいしい」キャンペーンは何だ!   3月5日 消費者共同購人会の伊藤さんに電話。いつもの胚芽米があるか聞く。10kg入りが1袋残っていると言うので、取りに行くことに。今年に入って2回値上がりした、今度はいくらで入ってくるか分からないという。  3月6日 外米「意外とおいしい」キャンペーンが続く。タ

          『蜚語』第14号 特集 続・学校にまにあわなぁーい(1994.3.30)

          『蜚語』第13号 特集 学校にまにあわなぁーい……国家も教育目的は?(1993.3.25)

          【表紙は語る】☆☆☆☆☆ もの言わぬは腹ふくるるの業 市民運動やフェミニズム運動、反戦平和や反差別運動などにたずさわる人びとが発行しているメディアの中にも、ちょっと賛成しかねるものの考え方——というより、あまり考えていないのかも知れない——を目にすることがある。  しばらくまえに、生活保護家庭が子ども名義のいくばくかの銀行貯金があることを理由に、生活保護を打ち切られるという出来事があった。預金口座といっても、子どもが学校の授業でやった「貯蓄の学習」を実践するために作られたも

          『蜚語』第13号 特集 学校にまにあわなぁーい……国家も教育目的は?(1993.3.25)