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優しさの真似事

BUMP OF CHICKENが音楽ストリーミング配信をスタートしたので、前から書いてみようと思っていた「優しさ」が登場する曲について書いてみる。

たぶん、藤原基央という人間はその行動や言動から「優しいね」と言われてきたのではないかと想像される。
そこで「どういたしまして」だけで終わらない(というよりおそらく終われない)のが藤原という人間で、「俺は本当に優しいのか?」「優しいってなんだ?」とぐるぐると考えて、そのぐるぐるが唄の欠片となり、最終的に僕らの前に現れてくるのだろう。
結成23周年を迎えた彼らの楽曲の中に「優しさ」が登場する曲はいくつもあるが、今回はその変化が感じられる曲として”Stage of the ground” “メーデー” “ひとりごと” “ウェザーリポート” “透明飛行船”を引用してみた。
違うアルバムの曲をごちゃまぜにして聴いている中ではじめて見える曲の一面がある。
こういう遊びが簡単にできるのが音楽ストリーミング配信の利点のひとつなのかもしれない。

すれ違う 誰かが 落としていった
涙を数える その度に
「優しくなりたい」と願う
君は 誰よりも
優しい人 ルララ


呼ばれたのが 僕でも僕じゃないとしても
どうでもいい事だろう 問題は別にあるんだ

息は持つだろうか 深い心の底まで
君が沈めた君を 見つけるまで潜るつもりさ
苦しさと比例して 僕らは近付ける
再び呼吸をする時は 君と一緒に


ねぇ 優しさってなんだと思う 僕少し解ってきたよ
きっとさ 君に渡そうとしたら 粉々になるよ

ねぇ 君のために生きたって 僕のためになっちゃうんだ
本当さ 僕が笑いたくて 君を笑わせてるだけなんだ ごめんね

人に良く思われたいだけ 僕は僕を押し付けるだけ
優しくなんかない そうなりたい なりかたが解らない
傷付いたその時を 近くで見ていた
この目の前でだって 笑おうとするから

あなたの その笑顔が 誰かの心を許すなら
せめて傘の内側は あなたを許して どうか見せて欲しい

触れないのが思いやり そういう場合もあるけど
我ながら卑怯な言い訳 痛みを知るのがただ怖いだけ


優しさの真似事は優しさ
出会えたら 迷わないように

出会っている 無くさないように

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