へろへろボディでぐだぐだ荷造り(引っ越し2日前)

引越しまであと1日と少し。
ひとりだとあまりにも進まないので、友人に電話で励ましてもらいながら荷造りをしている。

平日、仕事の後に一人でやるにはハードルが高い、本日のすべきことはこれ。
・積読の仕分け
・見逃してたけど今使わないものを段ボールに詰める
・お皿を洗う

風呂上がり、ふっかふかの布団にトラップされ、一人ならそこで1日が終わるところだったが、友人の叱咤激励でなんとか抜け出す。

へなへなの身体で取り組むのは、まずは肉体的負荷の少ない積読の仕分けから。
「己の教養のために読みたい、お金を出せばもったいなくてきっと読むだろう」と思って買ったはいいが、読む気が起きずもったいなさで手放すこともできず、呪物となっていた本たち。
背もたれに身体を預け、怠惰な姿勢で「あー」とか「うー」とか「背もたれ…気持ちいいよぉ…」とか言いながら、最低限のエッセンスだけは吸収しながら手放す袋に入れてゆく。
「なんでそこで読むんだ」「ほらほら早く仕分けなー」「ほんとに終わらないぞ」などのありがたいお声を聞きつつ、ひいひい言いながらなんとか手を動かす。
積読13冊、1時間かけて、残しておく5冊にまで減った。

それが終わると、段ボールへの荷詰めだ。
何が悲しくて労働で疲れた身体に鞭打ってさらなる肉体労働をしなければならないんだ。
「なぜ生きる苦しみを味わわなければならないんだ!?なぜ荷造りごときでこんなに苦しまなければならないんだ!?」と勝手に口をついて出る。
幸いよしよししてもらえたので、口では弱音を吐きながらどんどこ作業を続けてなんとか1箱詰め終えた。
まだまだ6箱分ぐらい残ってはいるが、そこは明日・明後日の自分に任せよう。

さあ最後だ。友人と通話がつながっており、エネルギーが補充されている間に皿を洗わなければならない。いわば今は残量2%の心身をギリギリ減らないように充電して保たせている状態。今やらねば本当に不可能になってしまう。
しかしおなかもすいた。
「おなかすいたよー…」と口に出すと、「何か食べちゃえば?」と友人。
そういえば賞味期限間近のロールケーキが残り一切れだった。それにノンカフェインのハーブティーを合わせたら素敵タイムが爆誕するではないか。
るんるんしながら準備をしていると、「すごいなあ…その発想はなかったなあ…おおお…」と呆れと諦めが混ざったような友人の声。
目の前に時間制限のある爆弾が鎮座している状況でリラックスに全振りできる精神が理解できないらしい。
仕方ないのだ、休まないと頑張れないから。

幸せなティータイムをのんびりじっくり満喫した後、嫌々皿を洗う。前日のぶんも残っているから7枚くらいある。
仕方ないから洗った。とてもえらい。
それにしても、全ての皿は私が流しに置くだけで自動的に洗い上げられていて欲しい。
新居に引っ越したら食洗機を買う、その誓いを切実な気持ちで新たにした。

なお、友人は通話している間に来週の作り置きを作り終え、家中をピカピカに掃除し、暇すぎてリングフィットまではじめたらしい。超人か。

ノルマが終わり、へろへろの限界で布団に倒れ込んだ。友人は褒めてくれた。やさしいねえ…

この記事が参加している募集

今日の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?