しがない中年の私は、一昨年11月に30年間勤めた会社を退職し、転職しました。

しかし、転職先で上司とのコミュニケーションに悩み病んでしまい、３ヶ月の休職を経て、昨年9月にわずか9ヶ月で退職してしまったのです。

そんな男（55歳）が、ナント！　今年3月より和菓子屋のデザイナーで採用。

しかも、イラレもフォトショも触ったことがある程度で、ほんと！何も使えないのです。

なぜ、そんな男（55歳）が見事に就職できたのかを、紹介したいと思います。

実は私、就職直前まで、職業訓練校に通っていました。

とはいえ、デザインやIT系とはゆかりもない、リフォーム科。

前職の賃貸関係で事務系の仕事をしており、資格も所持しておりました。

それが強みになると思い、需要がありそうで比較的給料も高いリフォーム会社の営業を目指して、職業訓練校でリフォームを学ぶことにしたのです。

リフォームの受講は、CADの訓練と実習を３ヶ月ずつの合計６ヶ月。

実習では、ノコギリやノミ、工具などを使い、全員で小屋を建てるというプログラムでした。

で、受講期間も終了間近になり、慌てて就活。

そこでリフォーム系の会社も何社か申し込んだのですが、年齢もあり書類で落とされることがほとんど。

面接したとしても、「今までのキャリアが事務メインなのに、なんで営業？」と。

「給料が良さそうだった」とは言えませんでした。

そんな時に、ネットの求人サイトに登録していたら企業からオファーが来ました。

それが、現在就職した会社だったのです。

採用条件にイラレとフォトショは必須だったので、無理だと思っていましたがとりあえず面接を受けることにしました。

面接では「イラレもフォトショも触ったことがある程度で使えないので、もしそれが条件ならばご迷惑をおかけしてしまうので落としていただいて結構です」と言いました。

ただ、企画も兼務だったため、そこでは企業のホームページなどを見て、オウンドメディアへの展開（すでに古いですがww）など、自分なりに提案することにしました。

前職で30年勤めた期間中に、出版系の部署に17年所属していたため、そちらでの経験を重視して話しまくったところ採用に至りました。

そこで感じたことは、自分の強みは「資格」ではなく「経験の長さ」だったことです。

それも履歴書上での職歴の長さでしかありません。

リスキリング教育うんぬん言われていますが、アラフィフが転職しようとしても結局今までの経験で判断されることは多いことでしょう（特に地方では）。

企業や採用担当者の意識も、変えないといけないと思います。

しかし私、デザイナー職は初体験。

イラレとフォトショは、職業訓練校卒業間近にサブスク学割で購入。

図書館からイラレとフォトショの本を借りて来ます（買え！）。