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不動産から介護屋さんへの話。

皆さまいつもお読みいただき感謝します。

 さて、スナックの権利販売から、あと10年くらいは不動産は冷えるなと思っていたので、また新たにスタートラインに立った私でしたが、次に目を付けたのが老人介護の業界でした。業界新聞や世の中の流れで老人施設の問題が出始めた頃、頭にピコーん!と電気点きました。

不動産の世界に居たので、あれとこれを結びつければという事を思いついちゃったのです。

当時、老人施設を作ろうと思ったら、立地、免許、各種制限、医療との連携、莫大な自己資金など、調べると物凄く遠いところに辿り着かなければダメでした。
でも、なぜか、どこかに「穴」があるはず、、と、根拠がないまま、ありとあらゆる事を調べました。
なぜかと言うと、「基本規制があれば特例が必ず設けられている」と言うことを最初の不動産営業マン時代に叩き込まれていたので、その言葉だけを頼りに動いていました。

そのそして、一穴の点のようなものを見つけたのでした。

現状の業界の問題点を一つ一つクリアしていき、最終的に完全施設ではなく、半施設を作る。医療機関とも連携すれば自分のとこで備える必要もない、独居老人のための専門施設でした。詳しく書くと身バレになってしまうのでご容赦ください。

一番キモの部分なのですが書きたくても書けない事をお察しください。

そして不動産営業時代の知り合いと始めたのです。
しかし、軌道に乗せてランニングを始めた頃に不思議な事が起こり始めます。色々な工事代金が未納になっている、なぜかそいつの車が新車に変わり、入居者に冷たくなり、夜勤にも出てこない。つまり約束事を全く守らなくなったのです。

そして、あまりにも変だったので会社謄本を上げてみたら、やってました。

役員に自分の嫁と身内を入れてました。知らない間に私の名前が消えてました。本当にため息。なんて人を見る目が無いんだろうとつくづく自分が嫌になりました。

裁判起こすことも考えましたが、とにかく面倒くさい事で時間の無駄だし、次のステップに行かないと時間が勿体無い。そう思って立ち上げの時に出していたお金を全額返させて、身を引きました。

 お年寄りは味気ない薄味の食事を食べなければいけない、、と言う間違った風潮、おやつやデザートは必要ない、アルコールなんてご法度、ただ、部屋で静かに寝てろ!と、人を何だと思ってるんだと言う、ふざけた縛りを課す事に疑問に思っていたので、晩酌を認め、一緒に少しのお酒を飲み、映画を見て、思い出話を聞いてあげて、外食したいと言う願いを耳にしたら一緒にお店に行ったり、していました。お年寄りも人間です、本当に信頼してくれたことは今でも私の宝物です。

実はこの時に施設認定されていたのですが、頭の悪いそいつはそれがどういう意味を持つのか全く解っていませんでした。認定されると補助金を使えたのですが、教えませんでした。教えてたら補助金詐欺やって絶対捕まるだろうなと思っていたし、そして入居者のことなんか全く意に介していなかったので気にはなりましたが、そっと身を引いたのでした。

あの時期、屋上でポカポカ陽気の中、いつもニコニコ話していたおじいちゃん、おばあちゃん達、忘れません。急に消えちゃったことごめんなさい。

いつも読んで下さりありがとうございます。
ご意見ご感想を頂ければありがたく思います。


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