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Rise Of The Northstar『Showdown』(2023)

2008年にフランスはパリで結成されたメタルコア/ラップメタルバンド、Rise Of The Northstar

VocalのVithia、lead guitaのEva-B、rhythm guitarのAir One、bassのYoru、そしてdrumのPhantomという5人からなり、メタルやHipHop、ハードコアパンク等様々なジャンルの音楽を取り入れ、日本文化をリスペクトしまくったアティチュードを見せつけてくる。

実際、影響を受けたバンドはRage Against the Machine、Slayer、 Suicidal Tendenciesといった90年代のアメリカのバンドからWu-TangClan、Onyx 、 Mobb DeepといったHipHopアーティストまで、幅広く、北斗の拳はもちろん、GTOやRookies、定番のドラゴンボールという日本の漫画にも相当インスパイアされた、とは彼らの談。
ただ、ユニフォームの「行くぞ甲子園」は謎すぎる。

これまで3枚のEPと『Welcame』(2014)、『The Legacy of Shi』 (2018) 、そして本作『Showdown 』(2023)という3枚のアルバムをリリースし、2024年に来日公演も控えるいま勢いのあるラウドアクト。

Showdown


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* Victor "Vithia" Leroy – vocals
* Brice "Eva-B" Gauthier — lead guitar
* Erwan "Air One" Menez – rhythm guitar
* Alexis Lieu Yoru– bass guitar
* Kevin "Phantom (2)" Foley — drums
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■The Anthem
激しいビートから唸りを上げるヘヴィネスサウンド、そして「あたたたた!!」の秘孔突きシャウト。まさに彼らのコアマインドへの「賛歌」だ。
■Showdown
「力の試練」という香ばしい邦題がついている、日本ラブなタフガイ達が雄々しく叫び倒すアルバム開幕チューン。
サグいhiphopのリリックと、ニューメタルの手触りがLimp BizkitやKORNっぽさも香らせる。

■Third Strike
カタカナで「サードストライク」と書かれる題名。
「トニカク!オレハオマエガキライ!」といきなり叫ばれるビートダウンハードコア。
デスコアと挑発的なニューメタルが融合し、ツーバスの超高速連打もあり、半笑いを我慢しながらもしっかりお腹いっぱいにさせてくれる曲。

■Crank It Up
ヘヴィなビートダウンに、演説風に高らかに叫ぶパートとラップで畳み掛ける箇所が混ざるワルいサウンド。
ギターもソロやバッキングで弾きまくり、主張が激しくなってきた。

■One Love
クールなラップンコアチューン。
ミドルテンポで淡々と進む。
■Shogun No Shi
冒頭のギガブラストビートで一気にモッシュ地獄に叩き落とすハードコアチューン。
コーラスでVoのVithiaが号令を掛けるような歌い方をする中、
「イチ、ニ、サン、シ」というなんか英語っぽく聞こえる謎の合いの手が入り、色々カオス。

■Clan
邦題「一味」
ニヤけを誘いにきてるタイトルとは裏腹に、演奏はタイトでヘヴィな鋼鉄ラップ。
インダストリアルノイズも塗しながらも、しっかりと古き良きメタルをやっている。
アウトロはブルージーかつ北欧叙情を感じるギターソロで締めるとか、ちょっとオシャレじゃん。

■Raijin
前半はグロウルとサグいチャントが交互に出張りながらRAGE AGAINST THE MACHINE風の軽快さを漂わせる。
後半は一気にブレイクダウンし、激悪なムーブを見せるデスコアに変貌。

■Golden Arrow
ギターピロピロスピードメタルなイントロから強引にラップを挟み込んでいくスタイルのミクスチャーコア。
不穏なメロディはKORNを彷彿とさせる。

■Rise [ライズ]
ズシっとしたリフで始まるハードコア。
ストレートでギャングスタなラップが煽りまくる硬質なサウンド。



総合満足度 83点(世界的人気がRiseしてほしいレベル)

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