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ULTRA POWER|SO-SO

世界に羽ばたくアーティスト、SO-SO。彼の挑戦と遊び心に迫る。

本記事は2部構成の記事のうちの2部目となります。
前回の記事はこちらからご覧いただけます。


はじめての世界の舞台

2019年、GBBというビートボックスの世界大会にエントリーした。予選を勝ち抜き、世界大会への切符を掴んだ時、見据える先は決まっていた。

それこそがこのベスト8での戦いだ。

相手は前年度の王者であるBEATNESSだ。SO-SOはこの戦いに持てるすべての力を注ぎ込んだ。

動画の通り、全オーディエンスが納得するパフォーマンスでベスト4への進出を果たす。普通ならばさらに上をと目指すところだがSO-SOはこの時点で心からの満足感の中にいた。自分のいま持てる100%のパフォーマンスを出せたこと、そしてそれを世界に受け入れてもらえたことが何よりも嬉しかったからだ。

この大会後、一気にSO-SOの名前は知れ渡ることとなるのだが、次なる挑戦はもう始まっていた。


楽曲制作にかける想い

大会に合わせてバトルでも使用した楽曲を音源化。1st album『Party』をリリースし、今まで以上に積極的に楽曲制作に取り組んだ。

続く、2nd album『NO LOOP NO LIFE』では今までの1発録りスタイルではなく、DTMへと進化させ、今まで表現できなかった音の重ね方やマスタリングなど、楽曲だからこそできる表現にこだわった。

そのこだわりは今もなお高まりつつあり、​今できる最高の表現を常に模索し続け、作品も2.0、3.0とアップデートし続けている。


SARUKANIとしての挑戦

その一方で、新たに話題を集めているのはビートボックスグループ『SARUKANI』の取り組みだ。

元々はBGGの国内予選の合宿時に同部屋だった4名であり、そこから仲を深めて切磋琢磨しあえる仲間関係になっていったのだが、その時にコロナがきて、BGGをはじめとする大会・イベントは軒並み中止となった。

だからといって何もできなくなった訳ではないとこの4人で曲作りをしようと考え、メンバーのkoheyが過去にAO入試で提出した作品「SARUKANI WARS」から着想して、楽曲を完成させた。(ちなみに入試には落ちたらしい)

完全リモートで作られた作品は大きな反響も呼び、4人で楽曲をつくる楽しさがどんどん膨らんでいった。


そしてもっとこだわって、もっとカッコよく、よりリアルに楽曲をつくれないかと考え、作ったのがまさにいま話題を集めている『ULTRA POWER』だ。

「タイトルをいつも最初に決めてから作品を作るんです」

と、この曲のテーマはタイトル通りの「最強の力」。

実際に楽曲を聴くと、4人が全力で殴りかかってくるようなとても攻めた構成になっている。

特徴的な「Dope! Sick! Awesome! Crazy!」のフレーズは様々なバトル映像やMVのコメント欄を見て最も多かった4つの単語から取ったそうだ。(どれも日本語でいうところの「ヤバい!」に当たる言葉)

そして二番サビ手前にはあえて音を絞ったり、テクノの要素を入れるなど、いい意味で裏切ってくるのはSO-SOはもちろん、SARUKANIの魅力でもある。


作品をつくった後もSARUKANIのこだわりは止まらず、作品発表後にすぐさまRemixの制作を発表

名だたるトラックメイカーがビートボクサーの楽曲をRemixするというのも前代未聞だが、ビートボクサーの強みでもあるひとつひとつの音をレコーディング、マスタリングをしてサンプルパックも作成し、誰もがSARUKANIの音源を使って曲作りをできるようにした。

この前人未到の挑戦を続けるからこそ、彼らが世界から注目をされているのが納得できる。


あとがき

遊び心や、人と違うことをすること、裏切りの表現などSO-SOのこだわりでもあり、その魅力は止まることを知らない。

これからさらにどんな進化をするのか、目が離せない存在になるだろう。

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