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長期間継続する感染対応の波及:病院での厳しい県外家族への対応

 日頃から実家の母とはよく電話を使っておしゃべりをする。その大半は他愛ないことが多いが、それでも繋がっていることそのことに意味があってどうしても伝えることがある電話は振り返ってみても少ない。

 前にも触れたように最近母は体調を崩し、久々の入院を6月にしたばかりだった。幸い、この時は三週間程度の入院で済み今回のような不安は全くとは勿論云えないが抱かないまま母は黙って入院し退院日が確定した頃病室から入院の経緯を電話で知らせてきた。

 しかし、今回は入院前から状態が悪かったことは承知した上で一連の流れは私も把握していた。何度も帰省し付き添いたい旨を母に伝えたが私を院内感染させたくない一心でとうとう独りで入院し手術を受ける。
 退院予定は晩秋11月、長い。

 病院のH.P.は予想通りに感染対策が前面に出されている。
 見舞いは原則禁止、但し、洗濯物交換等5分間に限り条件付きの例外が置かれただけ。県外家族はこの例外にも含まれない
 それを承知で担当医に確認を取った「(帰省前に)こちらで私自身がPCR検査を受け、陰性証明と二週間待機を守っても母に会うことは出来ないのでしょうか」。答えは即答「ダメです」。
 帰省したところで母に会うことは1分間でも出来ない厳しい状況。

 春、世界中に感染が広がり家族が引き離される状況の記事はかなり読んでいた。私の場合は、長期間母に会えないだけでこの先一生会えない訳ではない。それでも、電話だけが唯一の繋がるtoolの今は本当に辛い。それも、母からの希望で私からはかけて欲しくないと云われる(*術後厳しい状況が続いていた為そのことは納得している)。
 FaceTime(ビデオ)の恩恵を私たち親子も受けるなど、あの春の時点では想像もしていなかった。

 補足:7月に帰省した際病院で予めある検査予約をしていた。私が関東在住者は伝えてあったにも拘わらず言葉では認識されなかった模様で、問診票の住所を見るなり私は作業室同然の処置室に隔離された。ニュースで見る防御服を着せられ勿論手袋とエアコンがあまり効かない其処で検査他の医療費清算まで行い、帰りのドアは建物裏手からだった。病院に於ける県外者の対応洗礼は受けていた。
 

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