見出し画像

その季節にしか撮れないもの

皆さまこんにちは!
ミスター600mm!!
同じ撮影ポイントでも季節によって光の当たり方が違ってヒコーキの表情が違い、写真という奥深さを実感している航空写真家の深澤明です。

そもそも、写真とは目の前に繰り広げられている光景をできるだけ忠実に再現するかのように撮影したいか。それとも自分なりの解釈を形にしたいかにもよりますが(そこはどちらでも良いと思います!)、その基となる被写体の状態や表情は、どなたの前にも平等です。

だからこそ、季節を変えて、時間帯を変えて、たまにはいつもと違う狙いをしてみるなど、新しい発見を求めて彷徨うのです。

例えば桜の季節。今年はやや苦労しましたね。

でも、八分咲きや満開だけが良いわけではなくて、開花直後だって、なんならほとんど散ってしまった葉桜だって、その季節季節の大切な1シーンと思えば、愛おしく見えてくるような気がしています。

要するに作品にする、自分の写真を表現するのに、その桜がどんな状況でも必ず絵になる要素はある、というスタンスでいた方が八分咲きや満開を心から喜べるのではないかという心の余裕みたいなところ。

状況の完璧さを求めるのではなくて、その状況を活かす思考回路だけをまわす。

実は写真を撮るのに必要な資質はここにあると思っています。

目の前に雄大な景色があれば、花がなくともシアワセ。雪がなくとも嬉しい。その場にいるだけで、楽しい。

このようなワクワクが素直に湧き上がってくるピュアな感性。失いたくないですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?