日本政府観光局（JNTO）によると、3月の訪日外客数は181万7500人、コロナ前の2019年3月と比べると66％水準までに回復、韓国、台湾、米国が国・地域別ベスト３でした。
一方、同時期同月の日本人出国者数は69万4300人で36％と依然低迷、またJTBによるゴールデンウイーク（4月25日〜5月5日）の「１泊以上旅行者需要調査」でも国内旅行者はパンデミック前と同水準の2450万人レベルを記録しましたが、海外旅行者はパンデミック前（50万〜60万人）より大幅に少ない20万人程にとどまるとの予測です。

「日本人が海外に出かけない」・・・

長期に及んだパンデミックで海外旅行への気力、体力、そしてインフレや低賃金による資力の低下が主なる要因であることは推測されます。基本的に、「旅行」は不要不急、海外航空券やホテル代が高騰する中、「あえて今、海外に・・・？」とためらうのも自然な思いかもしれません。
また、日本国内にはまだまだ魅力的で未知の観光スポットがあり、改めて日本的価値観に目覚めたとも捉えられます。そして、全国旅行支援が更なる追い風となりました。

何事にも慎重な日本人、本格的な海外旅行需要回復には少し時間がかかることでしょう。日本旅行業協会（JATA）による海外旅行の更なる需要喚起に向けたプロモーション活動「JATA海外旅行促進プロジェクト」への期待感、膨らみます。（写真：JATA）