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ずーーといっしょにいようね

お風呂上がりのすっぽんぽんのまま、そう言ってぎゅーしてくる息子。

1日に何度かぎゅーをしてくれるが、

「ずーといっしょにいようねっ。」と言われて、思わず母は念を押してしまう。

「ホントにずーと一緒にいてくれる?」

「うん!ずーといっしょにいるよ。」

「じゃあ、ゆびきりげんまん。」

息子の小さな指に自分の指を絡めて、ゆびきりげんまんを歌う。

母は分かっている。

息子がずーと一緒にはいてくれないことを。

分かっているが、ずーと一緒にいたいと思っていた気持ちを忘れないで欲しいな、とも思う。

いつまで、一緒にいてくれるのだろう?

すぐに母よりお友達と遊ぶ方が楽しいと思うようになってしまうだろう。

もう少しだけ、もう少しだけ。

この可愛らしい時をもう少しだけ。

母は、甘えてくれる息子がいなくなってしまうのが、今から寂しくてしょうがないのだ。

出来ない事が出来るようになっていく成長は嬉しい。

しかし、ぎゅーをしてくれなくなる成長は悲しいのだ。

母親と言うものは、ワガママなものですな。

ゆっくり大きくなあれ。


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