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ママはオレの宝物

お風呂から上がって掃除をしていたら、

「ママー、ママー。」

そう呼びながら泣いている息子。

どうした、どうした?

急いで部屋に行くと、パソコンのゲームのロックを解除したくて、待っていたけど待ちきれなくて泣いていた様子。

はっぱが来てもポロポロと涙を流して、一向に泣き止まない。

不思議に思って、

「パパでも同じように泣くの?」

そう訪ねた。

すると、

「パパでは泣かない。怖いから。ママだけ泣くの。優しいから。」

はて?

パパが怖い?

そんな風には見受けられないが、息子の解釈はそうらしい。

その後に、

「ママは、オレの宝物だから、いなくなっちゃうと悲しいの😞」

そう言った。

はっ、とするほど感動的な言葉に、よしよしと、頭を撫でて、

「そっか、ママのことをそんな風に思ってくれていたんだね。ありがとう。」

そう言った。

息子は、はっぱの宝物だ。

それと同じように、息子の宝物ははっぱだったのだ。

こんなことを言ってくれるのも、4歳の可愛い盛りだけだろう。

ママと一緒に遊んでくれるのも、ママを宝物と大切にしてくれるのも、ほんの僅かな時だから、とても貴重で幸せな時。

溢れんばかりの愛情で接しているのは、親だけではなく、子どもの方も同じくなのだと息子の言葉で気がついた。

息子よ、愛情をありがとう。

あなたからの愛情で、どれだけはっぱは癒しと活力を貰ったことだろう。

ゆっくり、ゆっくり、大きくなあれ。



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