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子どもの心配は尽きないもの

息子が幼稚園へ行きたくないと言って、朝も夜も泣き出すようになった。

そして、今日、遂にベッドから起きることを拒否してずっとうずくまっている。

私の顔を見るたびに、泣きながら顔を埋める。

「どうしたの?」

何度聞いても、首を横に振るばかり。

昨日の夜は泣きながら、

「ひとりぼっちだから幼稚園へ行きたくない。」と言った。

もう、その言葉に胸が張り裂ける思いだった。

息子をぎゅっと抱き締めることしか出来ず、

「大丈夫だよ、大丈夫だよ。」と、なでなでする。

1週間頑張って通った。

しかし、お友達もいない、好きなことをして遊ぶことも出来ない、先生に怒られる事もある、そんな慣れない状況に心が折れてしまったのかもしれない。

息子は繊細だ。

そして、周りの空気を感じ取り、良い子でいることが出来る。

お利口さんタイプだ。

そして、自由を好み我慢にまだ慣れていない。

ここで、無理やり行かせることに躊躇いが生じた。

息子が嫌だと主張することは、今まで殆んどなかった。

その息子が力を振り絞って私に思いを伝えてきた。

どうにか助けて欲しい。

その思いをないがしろに出来なかった。

そんな状態でも心を鬼にして行かせた方が良いのか?今日休ませたら、このまま行かなくなるのでは?正解が何か分からない。

ただ、子供の頃の我慢が大人になって彼を追い詰める事になってしまう事が一番後悔に繋がる。

お利口さんや良い子を演じて、我慢をし続けて大人になると、嫌なことから逃れる手段や壁にぶつかった時の対処法を、自分を殺すしかないと考える様になってしまう。

我慢することも必要だけれども、我慢しなくても良いことも教えてあげないと、「死ぬ」という選択肢しか考えられなくなってしまう。

「死ぬ」以外の方法で、自分を救う方法を見つけられる様にしてあげたい。

例え、逃げ癖がついてしまったとしても、生きてくれた方が良い。

物事をマイナスに捉える思考が強い子ども程、逃げ道を教えておいてあげた方が良いと思う。

私自身も、息子のそんな姿を見ていると心が病んでしまう。

自分が辛いならいくらでもどうにかする方法があるが、息子が辛い事にはそれを受け入れて、不安にならないように笑顔で努めるしかない。

ある程度楽観的に、子どもと一緒に過ごせる時間が増えてラッキー位に思って、状況が変化するのを待つしかない。

様々な事から逃げ回ってきた私だが、なんとかこうして生きている。

毎日、死んでしまいたいと思いながらでも生かされている。

若くして亡くなった母親の姿を見ているので、死が周りの人にどんな影響を及ぼすのか心に刻まれている。きっと悲しむ人がいる限り、命を断つことはしないだろう。

息子には私より長生きして欲しい。

不慮の事故や病気などなら未だしも、自分で自分の命を断ってしまう事だけはして欲しくない。

その為に、今はあなたが大切だと伝え続けるしかない。



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