土台を作る。ある日私はベースメイクを変えた。

自分のスキンケア・メイクについて書くと予告してから日が経ってしまった。

専門家でも美肌でもない私が、なぜ書こうとしたのか。それは、ベースメイクの大切さを知り「きれいになりたい」という前向きな気持ちを持つことが、社会で生きる私たちの力になると素人ながらに伝えたくなったからだ。

肌を整えておかないと、肌荒れが悪目立ちしてリップやアイシャドウの色が映えない。

ベースができていてこそ、ポイントメイクは活きる。大切なのは、肌という土台作り。そう気づいたのは2016年秋だった。

今よりメイクが不慣れでめんどくさがりの私は、メイベリンのBBクリーム1つで済ませていた。ターコイズブルーのチューブ状。友人とUSJに行く予定を待ち遠しく思いながら過ごしていたある日の朝。

家族におはようと声をかけると「おでこの赤いブツブツどうしたの?」と言われた。痛みはなく自覚はなかった。

鏡で見るとある。1つや2つではない。腕にも脚にもあった。おまけに発熱。

診察で分かったのは

水疱瘡(みずぼうそう)の発症

成人でかかると重症化しやすいらしい。薬を飲み、約2週間自宅療養となり、職場に提出する診断書をもらった。

すぐ職場に連絡し、友人にはUSJの予定を延期してもらった。

なぜ発症したのかは分からない。なぜ今、なぜ私。水疱瘡をよく知らないうえに、赤いブツブツは顔中に背中など全身にできた。痛くてかゆくて醜くて泣いていたことを今も覚えている。かゆいからと掻くと跡が残るので我慢していた。眠れない日もあった。

食欲もあった(なかったら痩せたかもしれない)

その後は発症してすぐ診察を受けたことや投薬など適切な処置もあり、跡も残らず回復。帯状疱疹は怖いが普段の生活に戻れている。

皮膚科で「メイクは肌への刺激になる。するならBBクリームより粉おしろい、リキッドよりパウダーファンデーションを」と勧められ、現在はニベアの日焼け止め+粉おしろいに落ち着いている。

カバー力がほしいときはセザンヌの化粧下地クリームを使うがこれが原因で肌荒れすることはない。水疱瘡になってから感じたのは

「メイクをする楽しさ」「きれいに一歩でも近づける喜び」

赤いブツブツが増え続けていた頃は治るか不安で落ち込んでいたし、肌の刺激になるだけのメイクを楽しむ余裕はなかった。こんな素っぴんで生きていくのかと、大げさと言われても仕方ないがよく思ったもの。今となっては懐かしい。

春は別れや出会いの季節。さまざまな変化に戸惑うこともきっとある。でも私が青みピンクのチーク(レブロン)をひいて鏡の前で笑えるなら。一歩一歩、進んでいける。

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