見出し画像

Happy Birthday, John!

今日はバンド・クイーンの元ベーシスト、ジョン・ディーコンさんのお誕生日です。

今回もディーキーさんについて書きたいと思います。


私の中での彼のキーワードは、「Friends(友情)」そして「Miracle(奇跡)」です。


まず、彼の曲で私のお気に入りを紹介します。


まずは、Who needs you(恋の行方)。

特に、News Of The World(世界に捧ぐ)1977年アルバムの40周年のacoustic(アコースティック)バージョンが好きです。

フレディとディーキーさんのみです。マラカスはブライさんだそうです。

彼はスパニッシュ・ギターを弾き、とても上手です。

レコードだと完成されてしまいますが、まだ詩もできていないんだか覚えていないんだかの、フレディのそのままの歌声がたまりません。歌う喜びにあふれています。アドリブや会話も貴重です。


「永遠の翼」"Spread Your Wings"も、彼の自伝じゃないかと思わせる曲です。ライブで、観客が最初からフレディと一緒に歌うのを聞くと感動します。シンプルな歌詞とメロディ、背中を押してくれるメッセージが、この曲が愛される理由だと思います。レコードでもフレディがのびのび歌い、フレディの声使いの才能を改めて感じます。学問を捨て音楽に賭けた若者(クイーンの各メンバー?)の葛藤や決意を思わせるような感動的ないい曲ですね。そこにはストーリーがあります。

ディーキーさんの歌は、歌もメッセージもシンプルだからこそフレディが歌いたくなる曲なのでしょう、というか、フレディのために作っているような感じさえします。



次に、ベースが好きな曲。

そもそも私にはベースの音が判別できません。

しかし、ライブ映像があったり、フレディのピアノメイン曲で、ギターやドラムがないパート、または静かだと気づきます。

それは、「The Millionaire Waltz ミリオネア・ワルツ」というロマンチックなワルツ(ロックパート以外)と、「My Melancholy Blues マイ・メランコリー・ブルース」というジャズです。どちらもフレディ作で、ピアノにベースの音がよくあいます。

どちらもフレディが米ヒューストンhuston1977年のライブ(The Summit, Texas, USA)でピアノを前に悦に入って弾き語りしています。フレディの背中のすぐ後ろにディーキーさんがベースを弾いています。

これは、ただ自分のピアノ演奏と声に酔いしれているだけではなく、全身を耳にしてベースやドラムの音などに聞き入って、指揮者のように総合的に酔いしれている感じだと思われます。


クラシックやジャズ、1920年代くらいのアメリカの曲(ラグタイムとか?)もやってしまうところがクイーンの音楽の幅の広さです。こういう分厚いエレキギターのない曲はいかにベースの音が重要かと思います。ブライさんはブライさんで、ウクレレやアコギ、ピアノを弾いたり、エレキギターでクラリネットの音やシンセの音を出してしまうので何でもできちゃいます。


また、Youtubeでクイーンのベースのみの演奏を調べたらハマってしまいました。

ベースは低音なので、とても癒されます。

このメロディはベースだったのか、と思わされます。かなり重要なパートを担っていますね。特に左利きのLefty Bassmanさんの動画にハマっています。

初期作品、「フェリーフェラーの神業(Fairy Feller’s Master Stroke)」はフレディ作の神がかった曲だと思っていますが、ベースが重要な役割を果たしています。ピアノやチェンバロ、拍手が入ったタンゴ風の曲ですが、フレディの声が成人なのに時々入る声変わり前の少年のような、女性のような歌声が神秘的です。ブラックミュージックに近いのかもしれません。絵画を表現した歌です。


他にもディーキーさんの作った曲では、女装PVが話題になった「ブレイク・フリー」(I Want To Break Free)や"Anothe one bites the dust"(地獄へ道連れ/バイツァ・ダスト)など、大ヒット曲もあります。とにかくフレディがシンプルな歌とメッセージの曲をのびのびまたは全身全霊で歌うことで声の奇跡が起きています。南米やアメリカのブラック系の方々の間で。


他の3人に比べると地味なベースという役回りですが、かなり重要な人物だということがわかります。今でもとても人気も高いです。人柄の良さがあふれ出ています。フレディやメンバーの心のオアシスでもあったことでしょう。


クイーンに彼がいてこそクイーン。

堅実な道を捨て、親に後ろめたく思いながら、自分と音楽を信じて突き進んだ戦友。4人がいたから色んな危機を乗り越えられたと思います。地味に徹してくれて本当に感謝です。(全員イロモノだと多分解散します)

改めてそう思いました。


多分彼からは癒し光線が出ています。ベースにもたぶんそれがのっています。自作のアンプのせいかもしれません。


クイーンの音楽という、名作の名作たるゆえん。その一部であると強く感じました。

ディーキーさん、お誕生日おめでとうございます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?