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ばたばた

「いやー、最近忙しくてねえ」みたいなことを言うのはなんとなくかっこ悪いと思っている。思っているのに、いざ忙しくなるとつい口に出してしまう。全く自分のダサさにへこむ。へこむので仕事をする元気が無くなる。そのせいでさらに追い込まれて忙しくなる。忙しいと口に出したらどんどん忙しくなる仕組みだ。これが言霊というやつだろうか。違うか。

それにしたって忙しい。いや、忙しいって言ったって多分たかが知れていて、毎日集中して机に向かっていれば全然余裕がある仕事の量ではある。ただ、その集中するというのが難しい。ついついSNSは見ちゃうし、洗濯機は「洗い終えましたよ」とピーピー鳴るし、ごはんは買いに行くなり作るなりしなきゃいけないし、科捜研の女の再放送はつい見ちゃうし。

加えて、仕事をしていたら別の仕事の連絡を返す必要があるのを思い出して、メールを返したり書類の返送をしたり、メールの文面に悩んだりしていると、あっという間に一日が過ぎる。

さらに問題なのは自分の技術のなさで、一枚の絵を描くのに「なんか違う気がする」「ここ変だ、直さなきゃ」「もうダメだ、描けない、能力がない」などとやっているうちに、何も進まないまま朝になっていることもある。そうして薄明るい中「部屋散らかってんな」とか思いながら布団に入る。

丁寧に暮らすというのと対極な我が暮らしである。気づいたら一週間経っているような暮らしって暮らしなのか?とすら思う。それでもまあ、忙しいこと自体はありがたいと言えばありがたい。暇であるが故に追い込まれていた時期も長かったし。

でもその暇の中で培ってきた、暇だったからこそ育めたこともある。それについてきちんと書くと長くなるので、めっちゃ短縮して書くと、暇な時期に描いていた絵が今に繋がってるというようなことです。

さすがにもう時間も時間なのでこの辺で筆を置きます(スマホで書いてるので、この場合は指を置くとでもいうのが正確だろうか)。



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