乙女座新月の散歩(2015.9.16)

 仕事上がり 江古田から 目白まで なんとなく 歩いた 東長崎の 駅近くの 喫茶店 オリーブ で 珈琲 で 一服 店出て 椎名町 方向へ 祭りで 駅近くは 賑わっていた 駅前の小さな焼き鳥屋で ニクカワ レバー チキンボール を 買い 黒ラベル 飲みながら 歩いた 東京で 初めて 住んだ 街 通ってた 風呂屋 は まだ 二軒とも 営業していた コインシャワーも まだ あって その 近くの 一階が 大家さん宅で 脇の狭い 階段登った 突き当りの 部屋に住んでいた 今はきれいな 二世帯住宅になっていた 随分 時間 経ったな すべて 受け身で 過ごしたいんだが そうも 行かぬ時もあり はぁ となって 遠くに 住む 友人の 声 を 聞きたくなった  「生きとるか」 「まぁ 生きとるよ」 「なかなか 会えんな」 「そうやね」 「よう やっとるな」 「そう 言うてくれるのは そっちだけよ」 「保険料もまた上がるな」 「そっちも そうか」 「ちょっと 世話に なったとこ 辞めることにしたわ」 「そうか けっこう やったな」 「言いづらくて 胃が痛いんよ」 「練習してみ」 「練習はいらんよ 言うしかないしな あ 昨日 映画館 二か月ぶり くらいに 行ったよ」 「どこ?」 「昨日は渋谷」 「あんな都会に行ったんか」 「ちょっと 用もあって 空いた時間にな」「こっちは 今日また あの 温泉行ったよ」 「今日は 熱くなかった?」 「大丈夫よ」「なんか 欲しいと 思うものある?」 「静寂かな あえて言うならってくらいだけど」「そうか こっちも 欲しいもの とか あんまり ないかもな」 「むかしから そうやろ」 「そうかな わからんけどな」 「まぁ こっち 来ることあったら 連絡 して」 「そっちもな」 「じゃ また」 椎名町から 目白まで 歩きながら の 数分間 の 会話 

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