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 幾何学模様の青い柱から、気持ちを汲みあげて、言葉にする。細い管を、手探りで捧げ持って。空に弾けることはできなくても、例えば棚のものを少しずらすような、そういう意志をもつだけで、回路が誰かと、繋がる瞬間だってある。待っている。小さいけれども何故かこんなに溢れている、そういうゴミを、思考の先の編み目のひとつが、散らしてくれる瞬間を。

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