もがき続けた2023年を振り返る

図書館から外に出ると指先が悲鳴を上げた。手袋をつける。上を見上げるとゆずのように色づいたイチョウが背筋を伸ばしていた。

この気候、年末だ。

足を動かすと頭がハードディスクのように自動で回りだす。今年も終わりが近づいてきた。

頑張った1年だった。でも、相変わらずもがき続けた1年だった。


目標の喪失

2020年に力を入れて記事を書き始めてから、ずっとデイリーポータルZを意識した文章を上げ続けていた。

しかし、今年その流れが断ち切られた。ハイキング中に崩落した道に遭遇した状態になった。

別の道を見つけないといけない。でも、果たして進める道はあるのだろうか。

そんな感じでもがいた1年間だった。

オモコロ杯への記事を真剣に書いてみたり。

文学フリマに申し込んで〆切に追われながら文章をひねったり。

完全に自分の趣味で文章を書いてみたり。

結局、進むべき道は見えていない。


でも、一つわかっていることがある。思い通りの結果が出なかったとき、創作仲間の友人に思わず愚痴ると言葉が返ってきた。

「でも作り続けるしかないんでしょうね」

うなずいた。そう、続けるしかないのだ。


今年書いた記事たち

道は見えないが、同じ場所に立ち止まっていたかというとそうではない。半歩でも前には進んでいる、はず。

変化を感じたのが、記事に対する反応だ。今までスターやブックマークが少ししかなかったのに、今年は3桁のスターをもらえることがあった。

本当にありがたい。

中身も、自分なりには面白いものが書けたと思っている。そして表現の幅が少しでも広がったのを実感できた。それは進歩だ。


色々頑張った

文章の話は暗くなってしまったが、今年はそれ以外も色々頑張った。社会人になってから、仕事以外で一番忙しかった1年だった。

まず一人暮らしを始めた。家具を整えて慣れない生活が始まる。体調を崩したり怪我したりの1カ月目を何とか乗り切り、今では安定して生活できている。

せっかくなのでと自炊を始めた。バズレシピのお世話になりながらきちんと続けることができている。最近は「レシピ本に書かれていない暗黙の了解」がようやくわかってきたところだ。昨日作ったのは「鶏むねの大葉焼き」です。来年は別のサイトのレシピも使っていきたいな。

春には、ツイッターの有料化により「こういうニュースだけ見ていたいbot」存続の戦いが始まった。仕事後にコードをいじる日々を続け、対策を考え続けなんとか軌道に乗せることができた。今でもちょいちょい問題が起こっているが、有料化以上の問題が起こることはしばらくないだろう。そうであってくれ。


来年はどうなっているんだろう

今年はもうやり切った感があるので、最近はぽけーっとして暮らしている。今日は記事の調べものに図書館に行ったのだが、3時間粘っても何の情報も得られずまあそんなこともあるよね。

1年新たな環境ですごして思ったことがある。もっと人とのかかわりを増やしたほうがいい。そのために文章を書いているってのはあるが、思い通りには進んでいない。

ということで、来年の目標は居場所を増やすにしようか。とはいえ現在のところノープランだ。ただ、今年1年の勢いで切り開けば何とかなるんじゃないかと思っている自分もいる。

来年の自分、たのんだよ。

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