あのKinectが大幅パワーアップして帰ってきた!

新しいガジェットをさわるのは楽しいものだ。特にその性能が良ければなおよし。今日、はじめて「Azure Kinect」をいじった。情報がほとんどないためどの程度使えるのかは未知数だったが、使ってみてわかった。これはいい! 今回は僕が実際に使ってみた姿勢推定(Body Tracking)についての所感を書いていきたい。

Kinectの問題点

Kinectが発売したときはXBoxの付属品だった。しかし1台で姿勢推定ができるというその新しさより、だんだん研究開発の分野でも使われるようになっていった。

しかし実際に使ってみるとその精度はまだまだと感じる。特に微妙なのが、カメラに対して横を向いているときだ。カメラと離れたほうの手が隠れ、見当違いな方向に出てしまうときが多かった。

衝撃の要求スペック

今までのKinectに対し、新しくなった「Azure Kinect」は今をときめくディープラーニング技術を利用することで精度が上がったらしい! 期待が高まる。

姿勢推定専用のSDKが必要とのことで「Body Tracking SDK」をインストールする。待っているとSDKの動作条件が目に入った。

・第 7 世代 Intel® CoreTM i5 プロセッサ (クアッド コア 2.4 GHz 以上)
・4 GB メモリ
・NVIDIA GEFORCE GTX 1070 以上
・専用の USB3 ポート
Azure Kinect Sensor SDK のシステム要件より)

GTX1070。ん? GTX1070?

見間違えかと思った。この条件を満たしたノートPCを買おうとすると15万円はかかるだろう。

ここまで要求スペックが高いガジェットは初めて見た。これで性能が低かったら許さんぞ。

実際に使ってみる

実際に使ってみる。動画は残していないので、参考になりそうなリンクを貼っておく。

これすごくないですか?

特に横向き。今までと違って値が飛ぶのでもなくぶれることもなく正しい場所を示している。めちゃくちゃきれい。ディープラーニングってやっぱすごいわ。

次に気になるのが距離だが、少なくとも5メートルは姿勢推定ができそうだ。今までのKinectは4.7メートル程度だったので、距離の性能も上がっているといえる。文句なしだ。

夢が広がる

Azure Kinectは複数台の時間同期もできるので、2台使えば実用的にもかなり高精度のトラッキングができると思う。お金をかけずに全身トラッキングをしたいvtuberとかが使ったら面白そうだ。

価格は約5万円。高いといえば高いが、前のKinectを使っていて精度に課題を感じている人は買って損することはないと思う。オススメです。

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