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心からの木こり

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科
クリエイティブリーダシップコース クリエイティブリーダシップ特論Ⅰ 第1回
講師:林業アーティスト足立成亮さんと林業建築家陣内 雄さん
講義日:2021年4月12日

登壇者について

足立 成亮
札幌にて写真作品制作などの活動をしていたが、自身が森で働くイメージを強く抱き始め、北海道滝上町へ移住。森林調査/森林作業を行う企業にて山仕事の修行を始める。

2012年、北海道旭川市にて独立、outwoodsと名乗る。山奥の林業から里山アクティビティまでのヤマのコト、薪の販売などを生業としている。
2016年冬、故郷の札幌に本拠地を戻し、札幌のキコリとして活動予定。

陣内 雄
札幌生まれ、大学で上京しサンバクラブでブラジルパーカッションに没頭。卒業後、ブラジル系アコースティックバンド結成、都内でライブ活動。その後、北海道に帰り夏は林業、冬は東京でライブを継続。1997年より2年間、東京でライブ活動。NHKこども番組の制作にも関わる。1999年、自主制作CD「北の国へゆこう」発売。札幌などでライブ活動。その後、音楽活動を休止。

森林組合にもどり、間伐材の葉から作るアロマ商品の開発。2006年より旭川で森林NPOを設立し活動後、2015年NPO代表辞任、フリーの木こり・森の空間づくりをメインの仕事に。2016年から音楽活動再開。

森林作業道

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お二人は「Outwoods」という団体を創設し、ほぼ森の景色壊さないようにそうっと、道をつけ、木を伐るという仕事をして、その森が自分たちを認めてくれる。
彼らが考える「森林作業道」は生き物が創り上げるものだ。長い年月をかけて「必要」が形を持ち始め、時間と共に機能を高めてゆく。
現代の人間の技術では、どんなに大きな木でも収穫が早く、自分の考えで森を創り替えることができますと思う。しかし、人々はそのために大きな代償を払うだろう。例えば、資源の枯渇、災害、そして病として世界に降りかかる。
人間は世界に勝ってバランスを取り戻すことはできない。しかし人間はそこから学び、解決に向かうための行動を起こすことができる。

ツリーテラスの提案

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ツリーテラスの提案に強く印象に残っています。ヤマに道がついて、しっかり手入れされていい風景になったら、遊びたくなる。そんな気持ちで、北海道でツリーテラスをつくった。
そんな遊びのステージのひとつがツリーテラス。森と一体になれて気持ちがいい。ツリーハウスもいいけど、部屋におさまってしまいたくない。

ヤマと建築の直結

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この建築は
・見た目しょぽい木でも実は強い、面白い。
・建築費の7割が地元に
・断熱50cm、蓄熱量呼吸してる建築
アメリカから、70年代に世界に広まっていったストローベイル建築。ワラブロックを積み上げて土を塗るシンプルな工法は、世界のセルフビルダーたちの支持を得ている。そういう問い合わせをいただくことがあるのですが、本当にストローベイルで建てる必要があるかの判断が難しい。
それと、こういう建物は、手間をやりとりする「手間がえし」が大事。自分が手伝ってもらったら、他のワークショップで誰かを手伝う。そんな、現代の「結い」みたいにできたら、自然素材の手作りの家が増えていくと思います。

 森を大きな脳みそのように感じることがある。

自分の発想

足立さんと陣内さんのお話を伺って、私もたくさん感想があります。まず木こりは面白い仕事だと感じました。森の中で孤独な生活をしているというイメージがありますが、この仕事を通じて、より楽しい活動ができるようになりました。次に森林を守ることが大切だと思います。地球環境を守るだけでなく、このような職業を尊重しています。

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