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12. ドイツ・ベルリン

急遽、予定変更をした旅の後半。日本で事前に予約したプランではスペイン・セビリアでレンタカーを返却したらブリュッセルに飛んで、ケルンに電車で移動。それからベルリンに行って、ヘルシンキに戻る予定でした。
日程やコストを計算した結果、スペインからヘルシンキに戻るフライトは長時間な上に高い!だって、ヨーロッパ圏の南西端から北東端まで移動するから当たり前ですよね。
そこで、元々予約していたベルリン~ヘルシンキのフライトだけは残して、ブリュッセルとケルンは諦めようという計画に変更しました。
ネットさえあればキャンセルも予約もすぐにできる現代社会に感謝です!

もともとベルリンは24時間の滞在予定だったのと、息子の機嫌も少し回復してきたので懲りずに観光名所だけ見てきました。

イースト サイド ギャラリー(East Side Gallery)Tel: +49 30 2517159
住所: Mühlenstraße 3-100, 10243 Berlin
Web: www.eastsidegallery-berlin.com

約1km続く川沿いの高い壁に世界中のアーティストが作品を描いています。散策するにはちょうどよい距離ですが、この壁が街を分断していたと思うと結構怖いな…と感じました。
この最も有名な通称「兄弟のキス(Bruderkuss)」前は常に人だかりで、記念撮影を狙う人で溢れています。

ブランデンブルク門は思ったよりも小ぢんまりしていました。これ、本当にベルリンのアイコンでいいの?冷戦の象徴だったから?

ブランデンブルク門(Brandenburger Tor)住所: Pariser Platz, 10117 Berlin
Web: berlin.de

ブランデンブルク門の裏手にある国会議事堂のドームからはベルリン市内を一望できるらしいです。が、外観だけ記念撮影。

国会議事堂(Reichstagsgebäude)
Tel: +49 30 22732152
住所: Platz der Republik 1, 11011 Berlin
Web: https://www.bundestag.de/en

ドイツが東西に分かれていた際の検問所は有名な観光地になっています。
繁華街の道路の間にポツンとあるので、常に行き交う乗用車を見計らって観光客が道路を横断している超危険スポットです。有料で簡易コスプレと記念撮影をしてもらえます。

チェックポイント・チャーリー(Checkpoint Charlie)住所: Friedrichstraße 43-45, 10117 Berlin
Web: berlin.de

旧東ドイツ側にあった信号機には「アンペルマン(Ampelman)」というキャラクターが現れます。

個人的に良かったのはヘルムートニュートン財団の写真美術館です。

ヘルムートニュートン写真美術館(Museum für Fotografie)
Tel: +49 30 266424242
住所: Jebensstraße 2, 10623 Berlin
Web: smb.museum

ヘルムート・ニュートンはドイツ出身のフォトグラファー。ヌードをはじめとするエロチックな写真が有名で巨匠中の巨匠です。
そんな彼の作品とテーマに沿った写真作品が展示された美術館ですが、久々に感銘を受ける写真を見た気がします。
最近はプロ・アマ問わず加工されたそれっぽい写真が一般的になっています。
そういった加工写真が溢れる中で、雰囲気のある写真とは何か?を示してくれた気がします。パワーが全然違います。本物の写真はアートである、と強く再認識しました。

24時間しか滞在しないのでとにかく空港近くのホテルを選びましたが、Holiday Innグループなのに諸々ひどかったです。全然おすすめしません。

ホリデイ イン ベルリン シティ ウエスト(Holiday Inn Berlin City-West)
Tel: +49 30 383890
住所: Rohrdamm 80, 13629 Berlin
Web: ihg.com

ベルリンにはシャルロッテンブルク城やポスダムなどの世界遺産などもありますが、久々に北上したので寒い!そして、時間も無い!ということで、これにて短い滞在を終えてヘルシンキに戻りました。

ベルリンの印象としては雰囲気も人も東京に近いな、と感じました。
生活するには不便もイライラも少なくて、暮らしやすそうです。
合理的でオートマティックに街が動いていて、みんな厳しい顔をしていて、粛々と毎日を過ごしている感じ。

陽気なラテンの国・スペインの、それもアンダルシア地方という田舎の長閑な場所から来たので、コントラストがあり過ぎたのかもしれません。

スペインの方が物価も安いし、ヨーロッパでも先進国の中では一人あたりのGDPが低く金銭的には貧しいと言われています。
けれど、スペインには美味しい食べ物があって、シエスタがあってちょっと時間にルーズだけれど、みんなが暮らしたいように暮らしていて、子どもを見れば満面の笑みで挨拶してくれる。みんながいつも笑っています。

私はこの旅行を通して、『豊か』って何なのか?ということを再認識したような気がします。

現代社会では生きていくためにはコストがかかり、その分を稼ぐことが必要です。そして、我が家は割とコスト高な生活をして、その分、稼いで(もらって)いる世帯でもあります。
でも、人間らしく暮らしていくためには、+α(むしろ、マイナス?)が必要なのではないかとも思うのです。
どう自分の人生を行きたいか?暮らしたいか?今一度考えたいと思います。

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