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EL ベスト32 チェルシー × マルメ 第2戦

眠てぇなと思いながら文章を綴っていたら2000字超えました。
今後は中身を凝縮できるよう励むので許してください。
時間に余裕がなく図解も省いています。


今朝行われたヨーロッパリーグ(EL)のベスト32、
チェルシーとマルメの試合をレビューしていく。
ホーム&アウェイ方式の第2戦となるこの試合、
チェルシーは既に敵地で2-1の勝利を収めている。
アウェイゴールも奪ってホームで戦う以上、
チェルシー有利の条件で試合が始まったと言えるだろう。

試合のカギとなったコバチッチのアンカー起用

チェルシーの先発メンバーにはオドイやエメルソンを始め、
普段のリーグ戦とは違ったメンツが並んだ。
中でも注目したのはコバチッチのアンカー起用。
ジョルジーニョの代役不在の中、サッリは今季様々な人選を使って
アンカーのバックアッパーを探している。
今冬の補強も出来なかった為、代役探しは未だ継続中だ。

この試合に限って言えば、
コバチッチは最低限の仕事はした...と言うのは甘いか。
不慣れなポジションを上手くこなしているとは思うが、
コバチッチである必要性は全く感じないのが正直な所。
彼本来の推進力と技術は、中盤の底では全く活きている気がしない。
特にネガティブトランジション時、彼は単独で防波堤となるには心許ない。
(これはジョルジーニョの時でも言えることだが)

「早くカンテをアンカーにしろよ」という声が聞こえるが、
それじゃあ勿体ないんじゃないかな。いや気持ちはわかるけども。
カンテは単独でボール奪取からカウンターの起点になれる人物で、
実際この試合も彼のトランジションから先制点が生まれている。
カンテが活きるのは自陣バイタルエリアではないんじゃないかな...?

ジョルジーニョが試合途中でピッチに入った時ブーイングが聞こえた気が。
恐らく先日のユナイテッド戦で「fxxk'n Sarri ball」と唄った集団ですかね。
心情は理解できないこともないんですが、個人的には悲しい限りです。
彼が懸命に頑張っていることは分かりますし。

マルメが抱えるスライドのスピード不足

この試合マルメは3失点を喫し敗北するのだが、
試合全体を通して見受けられたのが「守備時のスライド」
素早いサイドチェンジに対応できず、
逆サイドにボールを展開されると即突破のチャンスが生まれる事も。
オドイとウィリアンは単独で仕掛けられるウイング。
マルメの両SB、ヴィンドヘイムとサファリは尋常ではなく疲れたはずだ。

マルメは恐らく前半立ち上がりに見せていた、
「チェルシーを敵陣深くに閉じ込める」狙いがあったのだと思う。
特にチェルシーはサイドの深い位置に押し込まれると
なかなか状況を打開できないシーンがこの試合見受けられており、
マルメのショートカウンターの餌食となっていた。
エメルソンもアスピも狭いエリアに閉じ込められると割と脆かったり。
前半13分のローゼンベリのシュートが決まっていれば良かったのだが。

とにかくマルメには中央の選手のスピード不足を大きく感じた。
2トップのローゼンベリ、アントンションのプレスは寄せる「だけ」
2ボランチのバシル、クリスティアンセンはお互い距離を狭く保ちすぎて
サイドへのカバーリングに遅れっぱなし。仲良しなのかな。
2CBのニールセン、ベントションはジルーが気になりすぎてか
両サイドバックへのカバーも後手後手。
(ベントション退場は偶然じゃないと思います)
いや本当にマルメはサイド突破されたらもう好きにして、って感じ。

スライドの問題が修正されたのは後半立ち上がりくらい。
それもすぐ失点と疲労で課題に戻ってしまったが。
2トップに1人でも機動力に長けた選手を入れてれば、
敵陣深くまで押し込む時間は増えたんじゃないかなぁ。
チェルシーは早々に彼らのプレスに慣れて、ビルドアップ整えましたし。

上手に攻め立てるカンテとバークリー

マルメは失点してから2ボランチがグイグイ前に出ます。
バシルとクリスティアンセンはお互い距離を保ちながらも
ボールを前線で奪取しようとしていた。
が、問題だったのは後方の2CBがついてこれてなかった事か。
彼ら両ボランチの後ろには広大なスペースがあり、
カンテとバークリーはそれにいち早く気付き、利用していた。

64分のオドイ→カンテへのフリックや、
65分頃のコバチッチ→カンテ→バークリーの形が良い例。
ていうかオドイのフリック素晴らしかった。
いやこの試合のオドイはボール持ったらずっと凄かったけども。

バシルはずっと板挟みというか、
前にでなきゃいけないんだけど出れない、そんな葛藤を抱えた感じ。
クリスティアンセンをレヴィツキに代えて更に修正しようとしたけども、
交代枠を全て使い切った瞬間にCB退場じゃお手上げ。
バークリーとカンテは攻守共に素晴らしい試合だった。

細かな課題は抱えるも嬉しい快勝

とにかくチェルシーが快勝したことは大きい。
伸び伸びプレーするジルーやオドイの姿も嬉しい限りだ。
エメルソンとウィリアンの左サイドは攻撃はともか
守備面では課題を抱えてるものの、失点しなかったのだから及第点。
特にエメルソンは不調のアロンソに代わってもおかしくないはずだ。
アロンソのように最前線に絡む自由を与えられるなら尚更。
個人的に一番の懸念は...リュディガーいないと強度不足なCBか...。

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