見出し画像

滝で滑落、足部の開放性脱臼骨折...からの、”新たな自分” 再構築 事始め

2022年(令和4年)10月16日。
一生涯、この日を忘れないだろう。

今日は、荷重許可が下りて7日目。
ようやく、両松葉杖でゆっくり歩けるようになった。

あの日、沢登り中に滝から滑落し、右足首を開放性脱臼骨折。

体重をかけてみないと、どれだけ歩けるか、痛むか分からないので、様子を見てから決めようと思っていた仕事復帰。
毎日、ほんの少し体重のかけ方を変えたり、歩く量を変えただけで、鋭敏に反応する身体の変化に、すごい!と思う反面、不安も付きまとう。

理学療法士のくせに、自分の予後予測が難しい。
今のところ、全くもって順調なはず。
それなのに、元々、今回の受傷前から一番の弱点であった右足首の不安定性が更に増したことで、仕事復帰はしたいが、どうも尻込みしてしまう。

やるしかない、決めるしかない。先に進まないし。
自分には、これが天職なんだから。
腹を決めて、年明けからの出勤予定を決めた。

すると、どんどんとダイアリーに予定を書き込みたくなった。
「ゆっくり、急げ」の格言が、頭の中をよぎる。
学習しないね、あれだけ忙しく動き回って、結果、無理して大怪我したくせに。

足のカチカチ感が緩んでくれる午後、自分で関節を動かしてから、いざ屋外歩行練習へ。
体重の1/2荷重の感覚を研ぎ澄まし、足裏にかかる圧が滑らかに踵から足の外側を通って母趾へ抜ける…と正常歩行パターンを意識する。

しかし、すぐに関節可動域も狭く筋力もない現状を突き付けられ、内くるぶしと小指の付け根あたりが悲鳴を上げ、新たな損傷をするんじゃないかと恐くなって、再び小股で置き足歩きに戻す。

まだまだだな、と少しテンション下げて帰宅。
今度は、細かく足の筋トレをしよう。
すると、今まで全く動かなかった小指が、外に開けるように!
やったー☆
腓骨骨折と足関節のヒドい脱臼をしていたので、スネや足の外側の筋肉がまた使えるか、とても不安だったので。
そして、やっぱり実際に体重をかけて歩く、ということは、すごいことだと実感。

理学療法士の養成校にいた時、臨床実習の指導者が、「あの患者さんは、関節可動域練習とかストレッチとかに時間をかけるより、歩行練習すれば可動域が上がるから、優先順位は歩行練習だよ」と教えてくれたことを思い出す。

やっと、何となく時間が経てば、また歩けるようになるかな、という気持ちになってきた。

入院中、この先どうなるんだろう、とインターネットで調べてみても、専門的なものはさておき、個人の実体験を公開しているページは少なかった。
この経験、きっと同じような怪我で不安になっている人も、こんな経過を辿った人がいる、ということで少しでも気持ちが楽になったり参考になるかも、と思い、自分の備忘録も兼ねて、ブログを書くことにした。

「全ては必然であり、意味のあること」
「乗り越えられる試練しか、与えられない」

救助してもらって、創外固定の手術が終わってから、人心地ついて最初に思い出した言葉。

なぜ、こんな事になったのだろう。
そして、これは、私にとって、どういう意味のある事なのだろうか。
突然の事故、搬送された病院は自宅から遠い上にコロナ禍で面会禁止、自分の心と身体に向き合うには最適だった。

はい、多くの気付きと学びを無駄にしないように、アウトプットしていきたいと思います(`・ω・´)ゞ
それが、私の新たな使命であり、社会への恩返し(ほんの少しですが)になるかも。

ちょっとスタートが遅れましたので、当時の振り返りと、現状の2本立てになりますが、今から、始めまーす!

2022年12月12日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?