見出し画像

バンクーバーで転入した学校はどんな感じ? 〜小学校〜

2度目のカナダ暮らしではあるが、前回はちょっと幼稚園に通っただけだったので今回のカナダでは学校がどんな感じになるのか全くわからなかった。

本来なら始まる前に学校見学して、校長先生やスタッフに直接会って学校の様子や雰囲気を予めに知れたら良かったのだけれど、もちろんコロナ禍なのでそれは叶わなかった。できたことは、日本からオンラインでスクールツアーをしてもらえた事。正確には学校紹介ビデオを見せてくれて、それを見たあとに校長先生や他の先生とオンラインで質問などに答えてもらえる時間をとってもらえた。

実際の学校の雰囲気がわかったわけではないけれど、学校とのメールのやり取りや、オンライン越しでの先生との会話は印象が良く多少の安心材料になった。また、コロナ対策の学校の方針なども細かくホームページでアップデートされているかということも前以て知れたのは良かった。

渡加後、初登校の日のことはこちらで書いたが、すっと始めることができ助かった。学校内にいまだにまだ入れていない親だが、普段の様子をメモしておきたい。

学校からのコミュニケーションは基本メールと学校のポータルサイト。親だけが入れるポータルサイトでは子供のスケジュールや個人情報などがアップロードされている。例えばアレルギーの有無とか成績表クラスメートや親の名前など。学校からのお知らせは毎週日曜日にメールで来るのだが、予定されているイベントやビデオミーティングがあるときはそのリンク先などもそれで見ることができる。ミニ情報で先生の紹介などもされていて読むのが楽しいお知らせになっている。

小学校ではアプリも使用していて、学校での様子やイベントの写真はそのアプリを通して見ることができる。毎日ではないが学校の様子を写真なりとも見ることができるのは楽しい。

小さなイベントはしょっちゅうあり、6月はカナダではプライド月(LGBTQのコミュニティ、多様性を祝う)なので学校ではレインボーカラーの飾り付けをし、LGBTQコミュニティ、多様性を受け入れる学びを1週間かけてイベントとして祝う。1日はみんなでパレードするからカラフルな洋服やレインボーのアクセサリー(帽子やサングラスなど?)をつけてで登校してね、という日だった。このような、何色のTシャツを着てきてね、とか、パジャマで来てね、とかという日が何日かあり、注意していないとその日の朝に慌てて探すということがある。そのほかにも好きな本のキャラクターの格好できてねというのもあって簡単な羽を手作りしたりも。。。

何色のTシャツというのは大抵意味がある日で、例えばオレンジTシャツの日はカナダ先住民の子どもたちが寄宿学校に入れられたことを学び知り、世に広める運動の一環。カナダでは先住民に対する同化政策で先住民の子どもたちを強制的に親から離し寄宿学校に入れ、虐待などがあったという歴史があり(といっても近代まで続いた事でその内容は本当にひどくて驚く)私もそのことを去年9月のオレンジシャツデーで初めて知った。そしてつい先週、BC州にある寄宿学校跡地から200人以上の子どもの遺体が発見されるという衝撃的なニュースがあった。学校からはすぐに反旗、黙祷をする集会をするのでオレンジTシャツ着てきてねという連絡が来た。これは悲しいイベントになってしまった。このように一年の予定されているイベント以外のイベントもあるので学校からの連絡はきちんとオンタイムでしっかり読むようにしている。

小学校では担任の先生がいて基本一日中その先生と一緒に同じクラスメートと同じ教室で過ごす。フランス語、体育、音楽は専門の先生がつく。宿題はほとんどなく、金曜に出される宿題はHave fun!(楽しむこと!)だそうだ。

カナダらしい授業といえば、週に1日は屋外学習の日となっている。2人のアウトドア教育専門の先生と一緒に外で1日を過ごすのだ。アウトドアの事全般カバーらしく、動植物の生体や気候の変化、安全に人間と自然が共存できるためにするようなことを色々学んでいるらしい。必ず1日外で過ごすので雨でも雪でも出かける。その日は必ず着替え、天候が変わりやすいので重ね着できるもの、レインウエア上下、弁当、スナック、水を必ずリュックで持っていくため荷物が多い。いつも遠くに行くわけではなく近くのトレイルや森、学校の庭などで過ごす。子供も学んだことを色々教えてくれるのだが結構役に立つことばかりで、これこそ遊びから色々学ぶという事だなと実感している。私もこんな小学校行ってみたかったと思うくらい。自然の多い場所で暮らすにはこうやって学校でもきちんとそういうことを身に持って学ばせているのだなと思った。

2学期制なのだが、毎学期、必ず一度は先生とミーティングがある。子どもの様子や勉強の進捗状況などを教えてくれる。今はオンラインなのでこれが結構便利。学校に行く必要がないので仕事先からでもできるし、夫婦揃って違う場所から参加できる。コロナが終わってもこれでいいのでは?と思う。

学校は勉強と心身と全てを(wholesome)合わせた人としての成長を目指していて、何か心配事があるとすぐメールでコミュニケーションがある。子どものサポートの専門家も学校にいるので担任の先生以外の先生たちも関わって問題解決に取り組んでくれる。まだいじめなどの問題に出くわしたことがないが、そういうことも含めて何かあれば真剣に相談になって解決方法を探してくれそうな気がする。

何よりも毎日学校が楽しくて、笑顔で帰ってくるのを迎えることができありがたい。BC州はまだコロナが終息したわけではないがワクチン接種率も上がり、感染者数がぐんと減ってきている。まだ規制は続いているがこのまま減少し、子どもたちがまたプレイデートなどで放課後たくさんお友達と遊んだりアクティビティが再開してくれることを祈っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?