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きみのその手で(NCT DREAM/JISUNG)

ドリショに行きました。日本FC発足直後から、増え続ける会員数に対して公演場があまりにコンパクトであり、またチケット販売などにもう少し再考の余地があったのかもしれませんが、とにかく私には5公演のうち1公演を目にする機会をいただき、行ってきました。
行きたいと思っておられたもっとたくさんの方が、次の機会で行けてほしいし、今決まっているスケジュールに加えて、さらに公演が増えてほしいと祈りながら覚書を綴ります。レポではないです。

7年間、ドリムの少年たちと共に青春を送り、成長してきた方たちにとっては、より一層感慨深いものがあると思います。7人で海外に公演に出かけることを楽しみに、大切に思っているメンバーの姿や思いからも特別であることが伝わってくるように感じた。想像できないほどたくさんの楽しいことも、苦しいこともあったんだろうと思う。私はもう大人になった彼らと出会ったので、私は私なりにこの公演を楽しみました。

最近自分が入った現場はドームがほとんどだったので、アリーナは若干コンパクトでした。場所にもよると思うけれど、自分の視野に公演の世界をおさめられる感じがした。
ドリムをはじめて観たのは8月のSMTOWNで、その時は正直一瞬だったから「わぁ、いるんだ」という気持ちが精いっぱいだった。
今回は彼らを今以上に立体的に捉えられたらいいなという気持ちで臨みました。何よりチソンくんのダンスをこの目で観て、声を聴ける機会を待ち望んでいた。

お気づきかもしれませんがこの後はほとんどチソンくんの話です。

私がチソンくんに目を奪われたのは「Glitch Mode」のティザー写真で、ただただカムバックを楽しみにしていた私はその姿にびっくりしてしまって、そこから目が離せなくなってしまった。

マンネって言ってたじゃん(マンネだよ)

カムバ期は退勤後、食い入るようにチッケムを観て、毎回変わるお衣装やダンスのディティールを比べるのが楽しみだった。
(ちそんいとヘチのチッケムを主に観ていたのでダンスの違いを味わうのも楽しかった。ある日のチッケムでヘチが靴紐が解けたまま踊り切った姿があり、同じことに言及している人がいないかTwitterで検索をかけまくった結果、私の運命の人🎧ちゃんに会うことができ、Twitterありがとうと思っていることのベスト3には入る。)

ダンスだけはなくて、成長と共に変わる声を大切にしながら歌うことを楽しもうとしているチソンくんの姿が好きだ。幼いころから事務所に入社して過ごしてきただろうから、いろいろ思うことはあるのかもしれないが、それでもひたむきに何かを頑張る姿はどんな年齢であれ頼もしい。しかもこれからも成長、というよりは成熟でもあるだろう、その過程を見守っていけるなんて、しあわせだなぁと思っている。

チソンくんのダンスは繊細でありながらとてもダイナミックに感じられる。そしてとてもスピーディーだ。画面越しに観るとたまに不思議な感じがしていたのだが、生で観て、ああなるほどなと思うことがあった。

チソンくんは背が高いので身体を構成するパーツが大きい。特に手足のリーチが長いように思う。生で観た時、一番最初に「ああ、大きいな」と思った。そんなことあるか分からないけど、近くで見たらなおのことそう思うだろうと思う。大きな体をあの音が細かいダンスにおさめるのはかなり難しいんじゃないのかな、ああ、だからチソンくんのダンスはダイナミックなのに繊細でスピーディーなんだと、妙に納得した。緩急とは別のベクトルで「大小」を感じるのもそういうわけがあるのかな、と思った。ただただ正確に踊る以上の、それより先の「自分らしさ」を表すための一つの方法なのかもしれない。
みんな違ってみんないいなと思った。誰かはそのダイナミックさが羨ましいだろうし、誰かには少しtoo muchで、カバーするのに大変な思いをしているかもしれない。でも、求められていることや自分が理想とするものに近づきたいと思って努力を重ねていることには変わりがなくて、それがあって、今このかっこいいステージがあるのかと思ったらただただ素直に「きれいだな」と思った。実際何度も口に出してしまっていたと思う。流れるように踊るダンスも美しいが、チソンくんのダンスはひとつひとつの振りの始末(おさめ方と言うのだろうか)が美しかった。

きれいだな、と思いながらはっと気付いたことがあって、私の中で、踊るチソンくんの手、特に手のひらというのが印象的だった。いくつかの振りに手のひらが観客側にはっきりと向く場面があったのだけど、手もとても大きいのだろうし、インパクトがあった。コンテンツなどで見せてくれる姿でもチソンくんが感情をあらわそうとするとき、手は大きな役割を担っていると思うが、ダンスでも、指先まで開いた時、握った時など、バレエなどのディティールのそれとはまた違う種類で、表情が豊かだなと思った。
(余談だがいわゆる「オサズコンテンツ」での手の表情が一番好き。指令を出すヒョンの悪ふざけに手をわなわな震わせているのを観て、実際に手がわなわなする人っているんだなと思った。愛らしくて好きな場面の一つだ。)

チソンくんは自分の手の美しさを、尊さを知っているのだろうか。知らなかったら教えてあげたい。きみのその手は何でも掴める、どんな道だって切り拓ける、誰とだって手を繋げる、誰にだって手を差し伸べられる。
でもきっと、知っているんだろうね。その手をたくさん私たちに向かって伸ばして声援に応えてくれたから。

チソンくんが観客を見つめる眼差しは写真でたくさん見てきて、その瞳の美しさにいちいち感動していた。写真で切り取られているから分からなかったけど、行動にもシズニを慈しむ気持ちが表れているなと感じた。細かに手を向けて、いろんなサインを送ってくれていた。ひとつひとつが綺麗だったなぁと思い返している。ふと、何を当たり前のことか、指先まで意志が通っているんだなと思ったりもする。
指の先まで優しさの通ったチソンくん。これからも全身で音楽を、ダンスを、歌を愛して、舞台でたくさん輝いてほしい。輝ける力がシズニなんだって、それが本当のほんとうだったら、私たちシズニがチソンくんがもういいよって言うまでいくらでもシズニがチソンくんのそばにいるよ。だから安心して輝いて、思う存分世界を楽しんでね。





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