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仕事の報酬ってなんだ、美術を観察する力

1.Review 
仕事の報酬ってなんだ

個人事業を始めてからというもの、基本的にお受けした仕事は全力で取り組んできた。その結果、「労力の割にFeeが安すぎィ!」とツッコミを入れたくなる案件がしばしばある。今週もそんな類の仕事をした。もちろん金額は知った上で仕事を受けているので先方に何ら責任はなく、こちらの見積りが甘かった、というだけの話なのだけど。

仕事の依頼をいただいた段階でお互い納得のいく金額に交渉するのが理想だけど、予算や経験不足などで必ずしもそうできない場合がある。
一度受けたからにはやりぬくべく、その仕事で得られる報酬について考えを巡らせた今週。

報酬ってなんだ。
私が考えるところをざっくりざっくりまとめてみるとこんな感じだろうか。

  1. 金銭

  2. 楽しさ
    (興味関心が深い・方向性との合致・手ごたえ・貢献度の高さなど)

  3. 新しい要素(もしくは不足している要素)の獲得
    新たなスキル
    新たな知識や情報
    新たな実績
    新たな人脈(はじめての仕事の依頼など)

今回は1.の金銭が安すぎィ!の状態である。なので除外。
次にマストでほしいのは2。せめて手ごたえは感じていたい。
加えて私が欲するのは3.の新しい要素。
これがないと、結局スキルの切り売り、かつ安売りになってしまうのである。新しい要素が加わるのであれば、血肉になり、資産になるということでもある。

ただ、やはり金銭報酬の適切な交渉は個人事業主の基本スキル。
自身の働きに対して適正でないと感じる場合、妥当でないと感じる場合は何らかの手立てが必要だろう(言わずもがな明らかに相手から尊重されていないと感じる場合などは引き受けるべきではない)。

そんなこんなで、4月から、料金ガイドラインなるものを作成しました。
物価も高騰してるしね。

2.観たもの、聴いたもの、読んだもの📚🎬

『重要文化財の秘密』@東京国立美術館

横山大観の生々流転は圧巻だった。他にも気の利いたことを言いたいのだけど、特に絵画については毎度のことながらぼんやりした感想しか浮かんでこない。自分の残念なところ。

鑑賞の仕方に正解はないのだろうけど、私は文化財や美術品を「どう見たらよいのか」「鑑賞や観察」の仕方がいまひとつよくわかっていないのだろう。

一緒に行ったパートナー曰く「いつ制作された作品なのか」が注目ポイントのひとつ(HPなどをしっかり見ればたしかにその通り…)。なるほど時代背景について深く考えを巡らせればその作品の物語や作者の意図が立体的に見えてくるのかもしれない。どういう時代背景で描かれた(あるいは造られた)もので、それは受け入れられていたのか、もしくは批判されたのか。時代の変遷とともにその評価はどう変わったのか。その理由はなぜなのか。などなど。時代背景の理解が前提、という点で難しさはあるものの面白い考察ができそうだ(いや、HPなどをしっかり見ればたしかにその通り…)。

美術品にせよ、文化財にせよ、自分なりの観点や角度を磨くことが味わい深く「鑑賞」ができるようになるための第一歩なのかもしれない。そのためにはやはり日常世界をどう観察して自分の中に蓄積するかが大事なのだろう。

それっぽくまとめてみたものの、自分の浅はかさや鑑賞力の無さが際立った、というのが今回の感想でした(もちろん感覚的な「好き」「苦手」だけでも良いものだと思います)。イヤホン解説などを聴けばもう少し理解が深まったかもなぁ。もう1回行こうかな。



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