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マネーリテラシーのないK子さんの話①


マネーリテラシーとは
「お金の知識を持ち、それをうまく活用する能力」のことです。
 

ご主人が亡くなり、保険会社から死亡保険金を受け取ったり、ご主人が使っていた株や投資口座の整理をし始めたある日。。

ご主人が使っていた証券会社の方から電話がかかってくるようになりました。
今まで、投資をしたことはなく、投資経験ゼロのK子さんに、新たに口座を作り、投資を始めませんか?という話でした。

ご主人が亡くなったばかりで、そんな気持ちにもなれず、しばらくは無視していましたが、一度お話ししに伺ってよろしいでしょうか?と。。

そして、数回にわたり家まで訪ねてきました。
そのうちK子さんは『このままタンスに置いてても、このまま銀行に入れてても、増えもしないし、そんなに使う事もないし、、』と、思うようになりました。

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何度も足を運んでくれて、熱心に色んなプランを考えて来てくれ、
そして、ご主人を亡くした寂しさもあり、、
来てくれることに『ありがたい!』と、思うようになったのです。

そう!この営業マンは大学を卒業して間もない孫と同じくらいの年齢で
頑張っている姿が [お孫さんが頑張っている姿]と重なり、応援したい気持ちになりました。

K子さんの中に『投資信託なら減ることはない!』と何故か強い思い込みもあって、投資信託を購入しました。
スタートする事2年。。

ここでなんと【リーマンショック】が到来です。
持っていた投資信託の価値はどんどんと下がっていき、なぜか『投資信託なら減ることはない!』と、強く思っていたK子さんは、怖くて怖くて仕方がなくなり、証券会社の方に一度は止められたものの、全て売却してしまいました。

その後担当者も変わり、
『損したものくらいはなんとか戻ってきて欲しいなぁ〜』という気持ちもあり、担当の営業マンに勧められた
海外の国債を購入してみたり、
こちらの投資信託よりは上がると思われる…と言われる、投資信託に買い替えてみたり、
保有していると毎月〇〇円の配当金がもらえると、〇〇銀行の毎月配当の株を購入してみたり。。

K子さんの気持ちとしては、よくしてくれる、頑張ってくれてる、証券会社の営業マンに預けているつもりだったのでしょう。
しかし、K子さんが預けたと思っていたのは、
預けたのではなく、紛れもなく〇〇証券の投資信託や、株などを購入していたのですから、運用が良ければ価値は上がるし、運用が悪ければ、価値は下がります。

『お金について学ぶ事をしなかった』K子さんは、
下がるたびに、売却して、
配当がもらえる(と、思い込んでいる)〇〇銀行の株以外は
全て売却してしまいました。

リーマンショックから1〜2年するころ、担当者が変わるとの事で、新しい担当者が、ご挨拶に来ました。

K子さんと言えば、毎月決まった金額の配当が入ってくるので、
何の心配もすることなく、疑わずして、
運用実績が良いものと、思っていたのです。

挨拶に来た新しい担当者は、現在の株の価格など、最新の情報を持って来てくれましたが、運用があまり良く無かった為、元本から切り崩して配当に回っていたことなど、詳しく説明しました。
K子さんは耳を疑いました。毎月の配当が入っていたので、株価は上がっている!と、勝手に思い込んでいたのです。
ここに来てK子さんは、もう何がなんだかわからないと、証券口座を解約し、投資の世界から退却したのでした。

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投資=わからないもの。
   こわいもの。
   面倒なもの。
   騙される。

そんなイメージのまま、今も変わらずにいます。
実際にあったお話しです。。

次回は『マネーリテラシーのないK子さんの話①』から、
何がいけなかったのか? どこが間違えだったのか?を
書いてみたいと思います。
ぜひ、一緒に考えてみましょう。

今日も一日、お疲れさまでした♡

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