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予算が先か、決算が先か?!笑 国は二年遅れだけど、地方議会は頑張ってるところもあります!!✨多摩市議会に質問してみました💕

国の決算は2年遅れ、という驚愕の事実については、こちらのnoteに書いております。

地方議会は、普通は決算が翌年度の9月末から10月頭にかけて、決算特別委員会、という名前で話し合われます。
次年度予算は、前年度決算前、すでに6月ごろには立てているだろう、とのこと。実際には年明けくらいに予算審議が始まります。

国が2年遅れだと、地方議会は早いような気がしてしまいます笑
でも、決算も検証していないのに予算を立てるなんて、普通の企業や家計簿を預かる主婦(主夫)なら、考えられないことですね。

ややリバライブ配信で、この話題が取り上げられ、東京都多摩市は「予算決算委員会」という名前で、予算と決算を連動させている、として評価していた。やろうと思えばできるんだよ!とのこと。

このあと、ちょうど川崎市議会議員 重冨たつや氏の定例の交流会に参加しました。
多摩市議会の件をお話し、川崎市議会での予算、決算の流れを復習しつつ、意見を伺うことができました。

結局、会議の名前がどうであれ、その会議がどのような運用になっているか、が大事なんだと思いました。
もちろん、「予算決算」と名前を繋げている、というところに、予算と決算を連動させたい、という多摩市議会の意志は感じます。
重冨さんが多摩市議会HPを読んでくださったところ、この部分に着目されました。

”(多摩市)決算審査での行政評価とは”=======

平成22年以降は、後述の多摩市議会基本条例に基づき、「決算と予算の連動」を図ることを目的とし、議会の定例会における決算審査の際に、市長等が執行した事業等の評価(「議会の評価」)を行っています。(中略)
 議会として一致した意思を示す「議会の評価」としてまとめ、市長に送付しています。(中略) 令和2年、3年はコロナ禍を受け「議会の評価」を中止していましたが、令和4年は取り組みを再開しました。
 各分科会で選定した事業について7月から8月にかけて勉強会などを行い、9月16日から28日の間に開催される予算決算特別委員会とその後の本会議において、それぞれの事業に対する「議会の評価」を協議・確定しました。
 多摩市議会基本条例第9条決算と予算の連動
1 議会は、決算審査に当たって、市長等が執行した事業等の評価(以下「議会の評価」といいます。)を行わなければなりません。
2 議会は、予算に十分反映させるため、議会の評価を、市長に明確に示さなければなりません。
3 市長は、議会の評価を予算に十分反映させるよう努めなければなりません。
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この部分から、重冨さんより、
〇7月~8月にかけて勉強会を行う、ということは、6月末ごろには決算が粗方出ているのではないか
〇(分科会で事業がある程度選定されている、とはいえ)通常、議員が個別に質問するだけであるのに、「議会の評価」として意見をまとめ、条例でそれを市長に対してやるべきことを定めているのは、市長への圧力になっているのではないか。

というご意見をいただき、なるほどなぁと思いました。

あやさん:どうしてこうなったんでしょうね?
重冨さん:そうですねー。よほど過去に、市長がやりたい放題なのを阻止したかったことがあったとかかなぁ笑

大変興味深かったので、多摩市議会に質問メールを送ってみました。

多摩市議会御中====================

決算が提出される時期が、一般に地方自治体では9月末、
国においては2年遅れ、という有様です。

決算よりも予算策定スタートが早いため、政策評価の意義が失われ、税金がどのように自治体に反映されたかの検証の意義が失われている状態です。

多摩市におかれては、決算予算委員会が条例で定められ、決算の検証が予算に反映される、という仕組みがあることを知り、
大変すばらしい(本来は当たり前のことのはずなのですが)と思いました。

貴市ではどのような経緯でこの条例ができたのか、
ご教授いただけませんでしょうか。
ぜひ、見本とさせていただき、日本全国の地方議会にも働きかけていければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

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これに対し、お返事がきました。

多摩市議会事務局からのお返事============

 (前略)多摩市議会では、従来から様々な議会改革に取り組んできた中、議会の機能や役割を再検証し、議会基本条例を制定する意義への認識を深め、平成19年10月に「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」を設置しました。同委員会での2年半に及ぶ検討を重ね、平成22年3月に「多摩市議会基本条例」を制定しました。

 その際、決算特別委員会改革として平成17年から行っていた「議会による行政評価」の取り組みを、「決算と予算の連動」として、議会が行政を監視し政策提案するための仕組みとして条例に明文化しました。その実施方法等については、評価対象を施策単位としたり、あるいは令和3年度決算では個別事業を対象としたり、試行錯誤・検証を繰り返しながら進めているところです。(後略)
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素晴らしいですね!!
川崎市議会では、議会改革検討委員会が開かれていない状態です💦
(現在、再開していただくように陳情中です)
どうしてこんなに「監視したい」のか、(当たり前のことなんだけれども笑)そこが知りたいのですが、まぁそれはご想像にお任せします、ということなんでしょうか笑

6月までに決算を出そうと思えばできる!
ぜひ、一般社会の常識、前年度決算を翌年予算に反映させる、という真っ当な政治を!(←どこかできいた笑)お願いいたします!

感謝してます💕
減税あやさん💛



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