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三月になりまして

 先月末には終わる予定だった工事はまだ終わっておらず、今日も防護シート越しの朝焼けにため息をついておりました。カーテンを開けられず、ベランダに人の気配をずっと感じるので昼間はどうも落ち着かず、それを夜も引きずっています。
 どうも、文音です。
 桃の節句ということで今日あたり女の子がいるご家庭は様々にお祝いをしているのでしょうか。日本の住宅事情の変遷に合わせてこの数十年は内裏雛が主流で、そのお顔立ちも時代とともに変化をしているそうです。そもそも高価なものは当代の天皇皇后両陛下をモデルに作られていたものだと聞き及んでおります。

 さて、物質面ではかなり甘やかされて育った私ですが、意外なことに雛人形は持っておりませんでした。幼い頃はさほど裕福ではなかったということもあるのですが、母が七段飾りにこだわったからというのが大きな理由です。
 自分が欲しかったものを娘に与える。そして満足する。
 そういった母でしたので、一番いいものを飾って悦に入りたかったのでしょう。私はというと、割とどうでもいい方でした。きれいだな、くらいのことは思いますけどね。ただ、出すのと片付けるのが面倒そうだな、とも幼心に思ってました。当時から不精ものでして。
 父が出世して七段飾りくらいは楽に買えるようになった頃には娘は大きくなってひな人形に見向きもしない年になっておりまして、それでもあきらめきれなかった母はパッチワークで七段飾りを作ってました。母のそういう器用さは素直に尊敬しております。

 そんなことを思い出すくらいには、最近は(も?)母の夢を見てろくに眠れません。何なら元旦那の夢までついてきます。寝るのが怖いです。おそらく工事のストレスもあるのだろうとは思うのですが、1時だの2時だのに目が覚めてそのあと4時あたりに目が覚めるともう眠れませんで。
 お陰様でかどうかはわかりませんがずっとヘルペスが治らない日々を送ってます。治ったと思ったらまたできる。その繰り返しです。
 ストレスを舐めちゃいけませんよ、ほんとに。
 涙が止まらなくなって、死にたくなっちゃいます。

読んでいただくだけでも十分嬉しいですが、サポートいただくとおいしいものを食べたりして幸せになれます。私が。