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ホテルで赤ちゃんが放置された事と、にんしんSOSのこと。

悲しい事件だか、ホテルで赤ちゃんが放置された事について。

命がまずは助かって良かった、と言える社会にしたい。



●特別養子縁組制度は届かなかったのか。


母にも泊まる場所や出産までのサポートがあるし(母側はもちろん無料である)、赤ちゃんも何より安心した場所で産み、託せる仕組みだから広まって欲しい


●命がまずは助かってよかった、といえる社会の意味として。


私はこの立場上、悲しいかな、、


養子縁組当事者に、
『私は養子縁組して欲しいなんて思ってなかった。生かしてくれなくよかったのに。』と言われる事がある。



●もっと遠くまで想像してみよう

そして子どもを産んだ母も複雑な背景があったのだろう。なぜ一人でホテルで産まなければならなかったのか。


ホテルを選んでくれた事、その後すぐに職場(性産業だったらしい)という場所に戻らなければならなかった理由は、など沢山思うことが有る。



それでもまずは赤ちゃんの命が助かって良かった。

上手く言葉が出てこないが、母親だけが罪に問われ、罵られる社会をアップデートしたい。


●もし今予期せぬ妊娠で悩んでいる方へ。

特別養子縁組の民間団体は、貴方を責める事など何一つない。寄り添って、ただただ貴方の意志を丁寧に寄り添ってくれる。

相談後に子どもは託しても、託さなくても良い。秘密は守ってもらえるし、泊まる場所もある。学校に行けなくなった人も、学習支援に繋いでくれる。

#にんしんsos は、妊娠をきっかけに繋がりを見つけ、それまでに繋がらなかった支援を繋ぎ直す団体だ。妊娠出産したら終わりではなく、それは人生の中の通過点。


一方で赤ちゃんの命は、数時間経てば消えてしまう。10ヶ月お腹の中で育ててくれたあなたを、私は遺棄罪、殺人罪にしたくない。


●今まで色んな人に裏切られてきたことだろう

綺麗事かも知れないが、あなたは何度も裏切られてきて、今更何を信じろ、連絡しろと言うのか?と思うかもしれない。


それでも、妊娠SOSや特別養子縁組団体はあなたの物理的にも精神的にも繋がりになる。

パートナーや相手に、連絡が取れても取れなくても、誰かに相談して欲しい。それは弱いことでもいけないことでもなく、責められることもなく、あなたが勇気ある行動をとったことだと思う。

●感情と行動とは別

きっと何度も、お腹の中の命を恨んだかもしれない。後悔や知らないふりをしたかもしれない。本当に全く産まれるまで気づかなかったのかもしれない。

ただその気持ちと、赤ちゃんのことが分かってからもしくは産まれてからの行動は別な部分がある。

胎児期にこんなことをした私には生きている価値がないとか罪を犯してももういいと思わないで欲しい。

今から育てられないと思ったら、連絡して欲しい。子育て中の人も、今から子どもが産まれそうな人も、怖くなったら連絡して欲しい。

妊娠SOSも子育て相談も貴方を待っている。



●ちなみに最初に否定的な声を書いたので心配される方がいるかなと思い補足。


実際には調査では、特別養子縁組の当事者は、『育てられて良かった』と答えた人が9割だった。もちろん調査に協力している人は制度賛成者が多いだろうし、15歳以上になったn=199で調査をしているので全貌は分からない。

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出典は以下、日本財団さんのものです。

良ければ一度お読みください。

https://nf-kodomokatei.jp/wp-content/uploads/2021/05/190402.pdf


いつも応援ありがとうございます。サポートいただけたお金は、当事者の子どもたちとのご飯代金か、直接子どもたちに手に渡る寄付に回したいと思います。