見出し画像

子育てをうまく出来なくなった自分を許してくれる場所


今、必死で子育てをしている、全ての人に

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼孤独だった双子の子育て

やっとの思いで授かった子供は、
とてつもなく可愛い双子でした。
最初の子供だったので、何も解らないまま
怒涛の日々が始まりました。

ミルクも1時間おき、夜泣きも交互、
合間の数十分仮眠を取りながら、
1人は抱っこ、もう1人はバウンサーに寝かせ足でゆらゆらしながら寝かしつけます。
朝たくさん握った白いおにぎりを合間に口にほり込んで、モグモグしたままオムツを替えます。

子供の父親も鬱がちで、
助けてもらえる身内も居なかったので、
一人で何とか乗りきっていました。

ある時、子育てイベントに参加する為、
9キロのベビーカーと抱っことおんぶで
バスに乗り込みました。
ギューギューのバスに、大荷物の私w
到着する前にヘトヘトです。

子育てのイベントが始まっても、
私はまた双子の授乳にオムツ替えで、
気づいたら誰とも交流がないまま
イベントが終了してしまう事もありました。

2年経った頃には、
ちゃんと子育て出来ない自分が嫌で、、、
余裕が無くて、可愛い子供に笑いかける事さえも
うまく出来なくなっていました。

必死でやればやる程うまく行かないんです。
毎日、ボーッと泣く子を眺める日々。
社会の事を知る時間も労力も無く、
孤独でした。

そんな時、子供を何気なく連れて歩いた近所の散歩中、養護施設にある子育て広場の看板を見つけました。
また大変なだけかもなと思いながらも、
ママなんだからしんどくても子供に遊ぶ場を…と
とぼとぼ歩けるようになった2人の手をグイグイ引いて、立ち寄りました。

そこで、言われるんです。

『お母さん、
子供は私が見てるし雑誌でも呼んでって。』

『えっ❓』と思いました。

子供が産まれてから初めて、
子育てに関係ない雑誌を読みました。
子供の事を一切気にせず、30分程。
張り積めていた心が徐々にほどけていきました。

帰り道、子供のペースに合わせて手を引いて歩き、
『楽しかった❓』と子供達に笑いかけてる自分に涙が出ました。

ここに来る前まで、どこか、ママが我が子をほっといて子育て以外の事をするのに罪悪感があったんだと思います。
そして、それが悪循環になってしまっていました。

けれど、その日『いいんだよ』『疲れた時は息抜きしながら、皆で育てたらいいんだよ』って言ってもらえて、一人で抱え込んでいた物が溢れ出たんです。

この場所が子育て中の私の心の支えでした。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼この場所が出来た意味

その広場には行けない年齢まで子供も大きくなって、子育ても落ち着いてきました。

そんな去年のクリスマス、田村さんが、
養護施設にプペルの映画のチケットをプレゼントしたい‼️
…という企画をされていて、
チケットを渡しに、通っていた広場の同じ敷地にある養護施設を訪ねる機会を頂きました。
施設長さんにお話を聞ける事になり、
その話で、私は救われたんです。

『最近の養護施設は、親からの虐待を受けていた子が多いんです。
けれど、虐待してしまった親も、誰一人子供の事を思ってない人は居ない。
何でも自分でやらなきゃって、頑張り過ぎて、
心の余裕が無くなって、
発散の仕方を間違って子供に手を出してしまう。。。
やり方は間違ってしまったかもしれないけれど、最初っからそうではなかった。

そんな状態になってしまう前の段階で、
親に寄り添ってあげる事が、子供への虐待を無くす事につながると思って、そこに子育て広場を作ったんです』

その話に私は、ハッとしました。

『私も初めて少し休んでいいよって声をかけて頂いてビックリしたのを覚えています。
助けてもらえる場所があることに救われました。』
一生懸命涙を我慢して伝えました。

感謝の気持ちを伝えられた事もそうですが、
こういう想いをもって
子育てする人の気持ちを理解して、
寄り添って下さっている場所や人が居る事を知る機会や、発信するきっかけを頂いた田村さんには、
本当に感謝しています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何が出来るのか解らないけど、
私もそんな居場所になれる人でありたいと思います。

(最後までお読み頂き、有難うございました)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?