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第四章 シャツが出来るまでの『奇跡』

これは、シャツが出来るまでに私に起こった、たくさんの奇跡のお話

沢山のメールの中に、
このシャツを作るきっかけとなったメールがありました。
数ヶ月前に、何だか知らないけど、面白い投稿でのやり取りが流れてきて、、、何だか知らないけど、いつの間にか絡ませてもらっていた、ナカニシノさんからでした。

『ミシンいくらしたん?』

『ヨウジ(ヨウジヤマモト)の服をずっと買うか迷ってて、、、(ミシン代金分)前払いするし服作ってよ!』

私がミシン詐欺の投稿をして数分後の、
誰にも知られる事の無いMessengerで、
さらりと送られてきたメールでした。

『私が作っていいんですか?』
その時私はそう答えました、、、

そして、

支援のリターンに
仕立て屋あやに西野シャツを作らせる権
を出す事になります。

勿論、直ぐにナカニシノさんはポチって下さって、
『(新しい仕事が先でいいし)いつでもいいから』と言ってくださって、
むちゃくちゃ楽しみにして下さっていたのですが、

それから、暫く、

私でいいのだろうか、、、

私に出来るのだろうか、、、

私に、、、

家のソファーで、一人悩む日々。

周りを巻き込んだ代償に押し潰されそうになっていました。

また子供を寝かしつけた後、
震える膝をガンガン叩く夜を繰り返していました、、、

ある日。


新しい仕事のオーナーから、
『染めどぉなった?』とLINEがきます。

染め、、、
『あっ、職人さんと契約出来ましたよ』

ん?
染め?
職人さん?



、、、この数秒の間のフラッシュバックは凄まじく

今までの人生の全てのパーツが
急にカチ、カチ、カチカチ、カチカチカチカチカチと
勢いよくハマり出す音がしたのを覚えています。


『そうだ、、、

私、、、

ヨウジと同じ生地染めてもらえるんだった』

以前話した職人さんです。


ナカニシノさんが、
何も知らずに私に頼んだ
ホボニシノシャツは、

きっと今、

私にしか出来なくて、

私が仕立てるべきで、

このタイミングで頼まれた事は、
偶然なのか必然なのか、、、


奇跡でしかない出来事でした。


そして、直ぐ生地屋に走って、
染屋さんに走って、

生地染めてもらってきたよ

そのままの勢いで、

採寸して、パターン引いて、、、裁断始めたよ

ガシガシ、

ガシガシ縫い始めたよ

仕上がり間近でボタンホール縫い間違って、、、
数日皆に慰めてもらい、

再び立ち上がって、

縫い直したよ。笑

そして、ついに、

仕上げに、、、
仕立て屋あやが仕立てたしるし

━━━━━
 完成
━━━━━


手の震えが止まらないまま、
ナカニシノさんをホボニシノにする日を迎えました。



正直変な感覚です。

私自身、少しジタバタする足は早くなったのかもしれませんが、そんな急激に成長したわけではなくて、
その思いを前に進めてくれてるのは、
これを読んで下さっていて、
ずっと私の背中を支えて下さってる皆さんだなぁと、、、

ぐいぐい前に押し出してくださるから。笑
#言い方w
#大好きです


本当に感謝しかありません。

もう、この恩をお返しするには、

私が思いっきり成長して、

この日、何者でもない私を助けたったのは自分だと
思いっきりドヤってもらえる未来を作るしかないなと、、、今日も身体を震わせて前を向いています。

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報われない時も、
うまくいかない日も、
全てが振り出しに戻るような日だって、
たくさんたくさんあるけれど、

きっと、

駄目だと思っている自分にも、
勇気を出して顔を上げてみたら、

見守ってくれている人はきっといて、

よしっ!と前に少しだけ大きく進めたり、、、

その繰り返しでいいんだなぁと、

今、もがいている人に少しでも寄り添えたらいいなぁと思って書きました。

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まだまだここからスタートです。
なので、最終章とは書きません。

ジッタバタの
これからの仕立て屋あやの物語も
見守って頂けたら嬉しいです。

頑張ります。















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