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アラフィフの在宅ワーカーです。夫と娘の3人暮らし。 日々徒然なるままに思いついたことを…

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アラフィフの在宅ワーカーです。夫と娘の3人暮らし。 日々徒然なるままに思いついたことをエッセイとして書いていきます。

最近の記事

ちゅ~るとチョコレートの魔法と教訓

娘が聞いてきた。 「どうして猫はみんなちゅ~るが大好きなのだろうね。」 ちゅ~るとは、そう。あのCMソングで有名な、『CIAOちゅ~る』のことである。私は思いつきでこう答えた。 「きっと猫にとってちゅ~るは人間にとってチョコレートみたいなものじゃない?ほとんどの人が好きだし、魔力のようなものを感じるよね。」 もちろん、チョコレートが好きではない人もいるだろう。でも、チョコレートには他のお菓子やデザートとは違う「何か」を感じるのは私だけではないと思う。 そう答えながら、私は

    • やまいぬ警報

      「世界最強の闘犬」と呼ばれる犬が脱走し、住宅街が騒然としたというニュースが流れた。その犬はその後保護され、無事飼い主の元に戻ったらしい。 小学生の頃、田舎の小学校のグランドのすぐ横には裏山があった。標高140mほどの小さな山であるが、そこには山犬がいた。恐らく、元は飼い犬だった犬が野生化して、山に住んでいたのだろう。普段は姿を見せることは滅多にないが、数年に一度、山を下りてくることがあった。 「やまいぬが来たぞ!」 誰かの叫び声が上がり、クラスの全員が教室の窓に駆け

      • 「紙兎ロペ」

        私は「紙兎ロペ」が好きだ。兎の「ロペ」と「アキラ先輩」との日常のささいな一コマの短編アニメである。 とにかく会話の内容がゆるい。しかし、「アキラ先輩」の独特な発想が、日常の取るに足らない出来事から毎回面白い発見がある。東京の下町の風景の描写がまたリアルで素晴らしくて、それだけでも一つの作品として楽しめる。私は毎朝このアニメを観ながら、 「この世界の住人になれたらどんなに幸せだろう。」と本気で考えている。 しかし、この「紙兎ロペ」にはもう一つ感心させられる大きな視点があるの

        • ゴディバのチョコレート

          昨年末に12年間続けた事務のパートを辞めた。新しい出発のための円満退社である。パートとはいえ12年間の年月は長く、たくさんの思い出があり、卒業はあまりにも感慨深いものであった。 お世話になった方から個人的にゴディバのチョコレートをいただいた。「長い間ありがとう。」という気持ちを込めて渡してくれたのだ。私は涙が出そうになりながら受け取った。 花束やプレゼントを両手いっぱいに抱えて私は帰宅した。帰路の途中、感動で胸がいっぱいなり、感傷的な気持ちに浸りながら最後の通勤路を踏みし

        ちゅ~るとチョコレートの魔法と教訓

          夫のありがたみ

          毎年誕生日におめでとうと連絡をしてくれる男友達がいる。彼は大学時代の同級生で、学生時代はよく飲みに行ったり、キャンパスでたくさん語り合ったり、多くの時間を一緒に過ごした友人である。しかし男女としてのお付き合いに至ったことはなく、卒業後はずっと疎遠になっていた。 偶然共通の知人がいたことから、十数年ぶりに再会し、以後十数年、年賀状のやり取りと、何故かお互いの誕生日にLINEを送るのが定番となっている。 今年の誕生日にも彼から連絡があった。定番のおめでとうの言葉と一緒に、一言

          夫のありがたみ