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LeicaQ2の旅準備

前提

LeicaQ2を持って旅に出ると言っても、何を目的にした旅なのかをはっきりさせないと不必要に荷物を重くするだけになるか、必要なものを忘れて行って不満の残る旅になるか、どちらにしても不本意なものになるのは確かだと思います。そこで、今回は

  1. 対象を定めて凝った写真を撮る撮影旅行(がっつり撮る)

  2. そこそこ写真も撮りつつ旅を楽しむ(そこそこ撮る)

  3. 旅を楽しみつつ、綺麗なところがあったら気軽に写真を撮る(写真はついで)

この3つを旅の前提として考えていこうと思います。さらにもう一つ前提として、当人はプロではない、仕事の撮影に出るのではない、ということも付け加えておきます。

機材確認

では、私の持っている機材で考えてみます。

A:必須の機材

・LeicaQ2
・予備バッテリー

仕事で1日400枚弱撮ったこともありますが、使用したバッテリーは1つでした。その経験から考えれば予備バッテリーは日帰り旅行であれば必要ないとも考えられますが、人によって撮影の仕方やルーティンも違ってくるでしょうから、予備バッテリーを持たずに出る、というのは私はお勧めしません。

B:使用頻度が高いと思われる物

・フィルター
・カードリーダー

ブラックミスト/ホワイトミストなどの常用系から、NDフィルターやPLフィルターなど目的に合わせて使用するフィルターなど様々なフィルターがありますが、これらはひとまとめにして持って出ることができると思いますので(ハーフND等本格的なものは除く)、専用ポーチなり小さい巾着なりに入れて持ち出せると思います。
LeicaQ2はWi-Fi/Bluetoothでスマホやタブレットに写真を飛ばせますが(Win/Macは専用アプリ未対応)時間もバッテリーも使いますので、それなりの枚数を転送しようとするとカードリーダーはあったほうが良いと思います。写真の確認やレタッチ、ネットへのアップは帰宅してから、という方は必要ないかも知れません。

C:それなりにしっかり撮る時に使うもの

・バッテリー充電器
・スピードライト
・クリーニング用品
・三脚/一脚/ミニ三脚

一泊以上の旅になるなら、充電器は必須だと思います。持ち出し用充電器は、

で詳しく書きましたので、よろしければご参考になさってください。
スピードライトは、それなりに暗い場所でもしっかりと綺麗に対象を捉えたい、という時に使うくらいではないかと思います。例えば、家族や友人とホテルに泊まって部屋での様子を写真に残したいとか、雪の降る様子を綺麗に撮りたいとか、夜桜を撮りたいとか、古墳の石室の中で写真を撮りたいとか…、結構限定的な状況くらいしか実際に使うことはないのではないでしょうか。暗所性能が高いとは言えないLeicaQ2ですが、それでもそれなりには撮ってくれますから、スピードライトを使わなくてはいけない場面というのはそんなにないのではないかと思います。ただ、現地に行った時に「持ってくればよかった」と悔やんでも仕方ないので、使うかも知れないと思うのであれば持って行ったほうが良いとは思います。
クリーニング用品は、やはり用意しておいたほうがいいと思います。それなりのお値段がするLeicaQ2、丁寧に扱いたいものです。
三脚系は、公共交通機関で移動するような場合は諦めたほうが良いと思います。トラベル三脚というような商品もありますが、場所をとる、重たい、周囲の人に迷惑をかけそう、というようなことを考えると、持って出るならミニ三脚あたりまでではないでしょうか(使う場面はかなり限定されますが)。苦労して持っていっても150センチくらいの高さまでしかない三脚は、撮る対象を結構限定してしまいそうな気がします。もちろん、自分が撮るものであれば大丈夫、という場合は持って行っていいと思います。

場面にあわせて

では、想定した旅行に合わせて機材を考えてみます。

がっつり撮影旅の準備

この場合はA、B、Cの機材をほぼ持ち出すことになると思います。
B、Cはそれなりの大きさのポーチにまとめておくこともできると思いますが、着替えなど必需品はバックパックに入れて、機材はペリカンのケースに入れて持ち出す、というのもいいと思います。1400やiM2100などそれなりの大きさになると思いますが、カメラや機材を安全に持ち運ぶことを考えるとそれなりの保険をかけておくことも大切ではないかと思います。
私が出張で記録写真を撮るために使った時は、借り上げのバスでの移動でしたので、iM2100と32Lのバックパック、資料などを入れるサコッシュなどを持って行きました。バックパックはホテルに入る時しか使いませんでしたし、iM2100はバスの自分の席に置いたままその時に必要なものだけをつけて持ち出す、ということをしていました。
年末の二泊三日の九州旅ではCの三脚系以外を持って行きましたが、バックパックとショルダーストラップをつけた1400に全てを入れて行きました。こちらの詳細については

をご覧ください。
iM2100と1400の大きな違いはサイズですが、1400ではかなりギリギリで機材によっては接触しているものもあります。隣接しても大丈夫なものを考えて配置していますが、正直気持ちのいいものではないと自分では思っています。

旅行中にカバンの中の圧力や何か/誰かにぶつかっての故障など、色々と危険があると思いますから、気軽に鞄に放り込む、ということは避けたほうがいいように思います。

観光地を巡りながら、そこそこ写真を撮る場合の準備

この場合の機材は、AとBであとは充電器くらいのものでしょうか。これであれば、カメラはカバンの上の方に入れておいて、残りはポーチにひとまとめにしておく程度で大丈夫だと思います。しっかりしたケースに入れて行きたいというのであれば1400でいいと思います。1300というのもありますが、面積的にはちょうど良いのですが深さが結構あるので、持ち運びしにくいと思います。
泊を伴う旅であれば、スマホなどの充電器も持っていくことになるでしょうから、それを入れるポーチの中にBを入れていけばいいと思います。100均の巾着程度の大きさがあれば十分です。

旅を楽しみつつ写真を撮る場合の準備

最近のスマホは綺麗に撮れるんだからそれで十分、と言ってしまえばそれまでですが、LeicaQ2の素晴らしさを知ってしまえばそれで撮りたくなるのが人情でしょう。
この場合、日帰りなのか泊を伴うのかによって少し違ってきますが、日帰りならAのセットで十分ですから、カメラは首から下げてバッテリーをカバンかポケットに入れてしまえばそれだけでOKです。心配なら1200などのケースに入れておくこともいいと思います。
泊まりがけなら上記の「そこそこ写真を撮る場合」の準備をしておけば良いと思います。

撮影旅でダメなもの(場合によっては可)

どちらにしても、持っていくカバンはバックパックかショルダーバッグでないといけないと思います。トローリーバッグでは撮影時に手から離すことになりますから、盗難にあわないにしても場所によっては勝手に移動して人様に迷惑をかけるようなことにもなりかねません。複数人で行って撮影時にはその人に任せるから、ということもできるかも知れませんが、それも同行者に迷惑をかけることになることを思えば、あまりお勧めできるものではありません。

ただし、宿泊場所を固定しておいてそこから撮影に出るような場合は大きいカバンはそこに置いて出るでしょうから、トローリーバッグでももっと大きいカバンでもいいと思います。先述した私の出張の時のような場合でも可能だと思います。


自分の旅の経験からここまで書いてきました。参考になれば幸いです。

*冒頭の写真に写っているのは、「日帰りだけれど結構がっつり撮るかも知れない」用のカバンの中身です。右半分は機材、左半分は手帳や万年筆、薬やお気に入りのおフランス製の飴などが入っています。

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