Rec 8.7 朝
朝、目覚ましが鳴らないので心配になって起きると、いつもと似たような朝日が庭に佇んでいた。麦茶に氷をたっぷりふくませて、それを自分の口にふくませてから胃に流しこんだ。それが逆転することは生涯ない。
朝、シャワーを浴び、CDコンポの電源と再生ボタンを"プレスプレイ"すると中島ノブユキさんの「clair-obscur」が流れる。朝やそれに似た新しい日々の感覚を、少し自分に引き入れるための。
朝、洗濯物を取り込み畳む。数週間前から、タイミングを掛け違えた夜干し、朝取り込みが習慣となっている。ついで、が組体操をして、床にクイックルワイパーをかける私に出会うこと。
朝、FacebookのメッセージとGmailを開いて、昨夜寝る前にメモしておいた要件をまとめて一斉。トイレで行われる生理的なすっきり感を頭と腰のあたりで感じて、麦茶に氷をたっぷりふくませに、冷蔵庫へ向かう。
朝、夏の気配を二の腕から膝の後ろに、じっとりと汗をかき始めると、エアコンに28度弱、風向き上のスイッチを入れ、庭の向こうの緑に窓をびっと締める。
朝の終わり。
昼のはじまり。
11:13。
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