見出し画像

不器用にリモートは難しい

新型コロナウィルスによる影響で在宅勤務が「普通」になってきたこのご時世。

仕事も人間関係も不器用な人間は生きづらい社会になったと思う。

この記事は4個の見出しから成り立っている。少々長いが、混乱している自分の想いを言葉にして整理したい。

新社会人のワタシ

この話をする前に、まず私のことについて軽く話そう。

今年の4月、新社会人となった。新型コロナウィルスの影響により、研修は全てリモート。研修が終わり、配属先が決まり、現在は週に1,2回出社しているという状況だ。

仕事は全てリモートで成立してしまうため、リアルの場で会う機会がほとんどない。配属されて2ヶ月ほど経つが、社員さんたちとちょっと仲良くなってきたという状況だ。しかし、まだ出社する度に、社員さんたちと話す度に緊張してしまうという状況が続いている。

次に、私の性格について簡単に説明しよう。

一言でいうと不器用だ。
小さいころから、技を習得するまで人より時間がかかった。
例えば、学校の運動会で踊るダンスとか、リレーのバトンパスとか。
人がすぐにできてしまう動作がうまくできない。(できてからは早いんだけど…)だから、何ごとにしても人より何倍も練習した。

それは、行動に限ったことではない。
人間関係も不器用である。
「人に嫌われたくない」という想いから、小さいころから人をひたすら観察し、気を遣って生きてきた。
人の悪口は言わない、人が嫌なことは言わない。
このことを常に胸に生きている。思い返せば、友人と本気でケンカした記憶がない。
そのためか、人によく言われる「優しいよね」
ドタキャンされても何も言わず、笑顔で許す。人からの頼みは断れない。
心の中で「?」と思いながらも、「人に嫌われたくない」と自分の本音を殺して人と接してきた。
これだけしか私のとりえがないからだ。「優しい私」で常にいたい。

「人に嫌われたくない」。だから、人と接するときは人一倍気を付けているつもりだ。
なのに…。人とのコミュニケーションはいつも空回りしてしまう。
人を思いすぎて、しつこくLINEをしてしまったり、うまく自分の想いを伝えられず誤解を生んでしまったり…。
行動がいつも裏目に出てしまうのだ。

言葉でシロクロつけると傷つけてしまうかも。そんなとき、私は手と目を使う。
「これを私は言いたいんです!私を見て!!なんとなく察して!」
そうやって相手に無言のSOSを送ることで自分の想いを伝えているのだ。

人との距離感

初めましての人と会うとき、私がやることは、人の観察だ。
服装、食べているもの、バッグ、人との話し方、目線、髪型…SNSのアイコンまで。この人はどんなタイプの人なのか。どの距離感で話していけばいいのか。仕事の内容を話すべきなのか、プライベートまで突っ込んでいいのか。LINEスタンプはおもしろ系を使っていいのか。どこまで素の自分をさらけだしていいのか。ひかれないだろうか。

観察が終わったら、少しずつ話しかけてみる。言葉にするのが苦手なので、手を使いながら、目で会話をする。
対面でのコミュニケーションを適度にとりながら、その人との距離を縮めていくのである。

これで今まで何とかなっていた。なっていたのに…。
コロナで人と会えなくなった今、その観察ができなくなってしまったのだ。
うまく自分を出せない、どこまで社員さんとの仲を縮めていけばいいのか分からない。
暗闇の中を慎重に歩くように、私は日々の業務をこなしている。

そのため、会社の中で先輩と話すとき、とても緊張してしまう。
「こんなこともできないのか」「この子言葉遣い変だな」「仕事できないな」って思われたくない。
「き、嫌われたくない…」
上司と話すとき、言葉を丁寧に選び、メールを送るときも何度も文章を確認し、言葉にする。
会社からの帰り道は「あー、あのときの発言調子乗りすぎたかな」「もっとこんなふうに会話を広げればよかった」と1人で反省会を行う。
そんな毎日だ。

こんなふうに目上の人に、周りの人に気を遣ってしまうのは、なぜだろう。
高校生のとき、ある先生から陰で「調子に乗っている」と言われた過去があるからだと思う。

声と文字の重さ

現在、リモートで仕事をしている私。私にはOJTが1人ついていて、その人の下で業務を行っている。リモートで、チャットで毎日密にやり取りをしているものの、これが難しい。
当たり前なのだが、社会人1年目は分からないことが多い。
会社に出社していないため、先輩たちがどのような空気で仕事しているのかつかめない。家で仕事をしていても、これでいいのかと不安になる。
こんなことをチャットで質問してもいいのだろうかと何度も考えてしまう。
「忙しいのにそんなことでチャット送ってくんなよ」「うわー、メッセージこいつ長い。めんどくせえ」
って思われないだろうか。そう考えると、自分の想いを全てチャットにのせることができない。
「あー、あの人が隣にいてくれたらいいのに」っていつも思う。


文字でうつと「跡」が残ってしまう。
口で言うと何気ない言葉なのに、文字にすると一気に重くなる。
視覚と聴覚の違いなのだろうか。
同じ内容を伝えたいので、文字と声で何でこんなに受け取り方が違うんだろう。
でも、リモートのこのご時世。言葉にしないと相手に伝わらない。直接会えないから、相手がいわんとしていることを読み取ることができない。
「見れば分かるだろ」
それが通用しないからこそ、自分の想いを言語化してシロクロはっきりさせるしかない。だから、私はOJTに対して自分の想いを長くなってしっかり伝えることを意識している。


最近あったこと

先日、仕事でミスをした。私はそれをOJTに謝りたくて。謝りたくて。
週明けのリモートでの電話で直接声で伝えようかと思ったが、すんごいモヤモヤして。
…長文LINEを送ってしまった。
初LINEが仕事の長文LINE…。最悪。完全に重い女だ。でも、自分の想いを5日間も閉じ込めることはできなかった。
不器用かもしれないけど、ウソはつきたくない。後悔はしない。
私がこう思っていると相手に知ってほしい。
完全に私のエゴなのだけれども、ただの自己満足なのかもしれないけど。
「言わないと後悔する」
想いを文字にのせた。

返信は当たり障りのない返事。
あー。あなたとのLINEは楽しいLINEにしたかった。そう思いながら「気をつけます!」という重すぎないように当たり障りのない返事を送った。

そのLINEを送った夜は眠れなかった。しかし、なんとか眠ることができ、この文章を打っている。

ここまで読んだ人は気が付いているのかもしれないが、私はそのOJTが好きなんだと思う。この感情が恋愛なのか、憧れなのか、尊敬なのか。分からないけれども。
だから、知りたいと思うし、仲良くなりたいと思うし…。
きっと昨日のLINEでドン引きしただろうな…泣


不器用な人間は不器用な人間なりに、人と接しようと、少しでも自分の言葉を伝えようと、必死に生きている。
リモートで、長い文章が重く感じられて、、相手の顔が見えなくて。
不器用な人間にとって圧倒的に不利な社会だが、頑張って生きていこうと思う。
ここまで読んでくれてありがとうございました。

P.S
このOJTにネタ系のメッセージ(例えば食べ物の写真とか)送ろうか迷っている。何かいい案があったら教えてください…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?