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団体自己紹介〜Tremolo



トレモロです。自己紹介させてください

トレモロは2010年設立の劇団です。設立から13年ほど経ちます。
「音楽のように、観客の心にするっと入り込み、思わず見終わった後も反芻してしまう」そんな作品作りを目指して、敷居高く感じられがちな翻訳劇や不条理劇を親しみやすく、多様な場所で上演してきました。

第一期 身体と音楽のトレモロ

結成初期は音楽や身体を駆使した作品作りが多く、「15分間踊るハムレット」と題して渋谷のライブハウスで行われた演劇フェスで、エレクトロニカを爆音で流し続けながらシェイクスピア『ハムレット』を15分間で上演したり、ワイルダーが書いた小旅行の物語『楽しき旅路』を音楽にのせて走馬灯のように描いたり、独自の手法で作品作りを行なってきました。
2012年、シアターグリーン Box in Box Theaterで上演した『Melancholia』では、フル女性キャストのオリジナルミュージカルを作り上げました。
音楽と身体と物語の融合を目指したトレモロは、初期のトレモロはミュージカルの上演も一つの目標としていて、一つ目標が叶った経験でした。
ここまでがトレモロの第一期と言えるかと思います。

第二期 台詞と空間演出のトレモロ

2015年、利賀演劇人コンクールに挑戦しました。作品はチェーホフ『イワーノフ』。優秀演出家賞と観客賞をW受賞しました。
それまで特徴としていた音楽を敢えて使用せず、台詞と身体に集中し、力ある俳優と取り組んだコンクールは、一つのターニングポイントになりました。評価される場に自ら挑戦するのは勇気がいることです。その勇気をもって一歩踏み出した経験でした。
結果的に、コンクールの選評では、空間レイヤーの演出の巧みさとテキストレジの力を評価いただきました。

前後して、岸田國士、別役実など日本の代表的な劇作家の作品に取り組み、台詞一つ一つに丁寧に、繊細に作っていく基盤を培っていきます。とはいえ、なかなか動員も伸びず、苦しい日々が続きます。
コロナ禍の前までのここまでを第二期と考えられるかもしれません。

第三期 自由に、開いて、場作りを進めるトレモロ

2022年、SCOTサマー・シーズン2022×豊岡演劇祭2022にて『新ハムレット』を上演。2023年に京都・東京での首都圏ツアーを敢行します。
4時間にも及ぶ太宰治の戯曲風小説(レーゼドラマ)を約80分に翻案。台詞の緻密さと、トレモロらしい遊び心をもって作品作りを行いました。
合掌作りの劇場=利賀山房と、近畿最古の芝居小屋=出石永楽館を生かした上演は、繊細さとワイルドさを兼ね備えた上演になったのではないかと思います。
コロナ禍より開始した「Zoomで戯曲研究会」(オンラインでのシェイクスピア戯曲研究会)によって、演劇を媒介として場作りを行う意味を再認識し、ワークショップなどのアウトリーチ活動へもより積極的に取り組み始めています。
コロナ禍で立ち止まり、本当に自身が取り組みたいことはなんなのか、考え考え、歩み始めたのが今だと思っています。

自己紹介のおわりに

団体の自己紹介を初のnote記事としてあげました。
団体として、何を目指しているか、何者かを少しでも知っていただくために、こうして記事を書いてみました。

演劇を通じて、豊かな時間・場作りを行う活動を今後とも行なっていきたいと思っておりますので、どうかお見知りおきいただけましたら幸いです。

よろしければサポートお願いいたします。 活動継続のために、応援お願いいたします。