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Zoomで戯曲研究会

トレモロ自己紹介第二弾に代えて

トレモロでは、「Zoomで戯曲研究会」と題しまして、戯曲を皆で読む会を継続開催しています。
シェイクスピア戯曲を中心に、毎回参加者を募って、声に出して戯曲を読んでいます。2020年5月より、気づけば3年7ヶ月、54回開催してきました。(2023年12月現在)
本日はどんな思いでこの会を始め、継続しているか書いていきたいと思います。


コロナ禍で始めた戯曲研究会

第一回の戯曲研究会は、2020年5月緊急事態宣言の真っ只中でスタートしました。軒並み上演が中止になり、皆がStay Homeでやれることを、手探りで探していた時期でした。
そんな状況下で考えを巡らせていると、不思議と自分の一番好きなこと、やりたいことに辿り着くものです。
かくして「シェイクスピアの本読み会がしたい!」という考えに至り、戯曲研究会が生まれたのでした。

元々私は、遡ると中学生の頃からの筋金入りのシェイクスピア好きだったのですが、戯曲研究会を初めてみるまでは、こんなたくさんシェイクスピアを愛する方がこの世いると実感できていませんでした。作品の魅力を皆さんで共有する場を持てていることがとても嬉しく思っています。

第一回は『冬物語』

なかなか急な呼びかけで始まった第一回の戯曲研究会。
一緒に発起人をしてくれた山科さんや私の創作仲間だったり、久々に連絡を取れた私の大学時代のサークルの先輩だったり、大学時代の共演者だったり、初めてお芝居をご一緒する俳優さんだったり、中学高校の同級生だったり、育休中の友人だったり、様々なメンバーが集まり無事に会が開かれました。
緊急事態宣言下という状況も相まって、初回から非常に密度と熱量の高い時間でした。
第一回で読んだのは『冬物語』。冬物語、寒くて外に出られないような冬の夜に、炉端で語り聞かせるおとぎ話のことを言うそうです。外出自粛の要請が強かった当時の状況下で、非常に心に響く作品だったな、と今改めて思います。

シェイクスピアを愛する皆さんとの出逢い

その後時を経て、戯曲研究会は第54回まで継続しています。
皆さんのお声がけの力もあり、シェイクスピアを愛する人が一人また一人と集まり、継続して参加してくださっています。聞き手としての参加もOK。
戯曲研究会は、参加者を俳優に限定しないことが特徴です。
声に出して戯曲を読むことで、黙読しているのとは違った発見が多くあります。オンラインでその場には自分一人しかいなくても、台詞を交わし合い、感想を共有することで、そこに共通の場が作られていくことが得難いものだな、と思っております。
シェイクスピアを愛する方と今までなかなか出逢って来られず、こんなにもシェイクスピア作品を愛する方がいらっしゃるんだと、いつも嬉しくなると共に、この会への参加を重ねることで、皆さんがよりシェイクスピア作品の魅力を知っていってくださることがとても嬉しいです。

残るは12作品

シェイクスピア作品全37作品中、全作品読破まで残り12作品のようです。
いつからか、「全作品読破しよう!」とおっしゃってくださる方も多く、私個人としてもライフワークとして継続開催させていただいてきました。
今後も皆さんでわくわくシェイクスピア作品を読んでいきたいと思っています!
どんな方でも、どこからでも、参加できる戯曲研究会。
気になる方はX(旧Twitter)よりご連絡くださいませ。

自己紹介第二弾の終わりに

トレモロでは、過去『ハムレット』『リア王』をベースに作品を発表した事があります。演出の早坂の演出デビュー作はシェイクスピアの喜劇『から騒ぎ』で、その他『シンベリン』『ロミオとジュリエット』『夏の夜の夢』を演出してきました。そして、この3月の新作はシェイクスピアの『ハムレット』を太宰治が戯曲風の小説として書いた『新ハムレット』の舞台化です。
トレモロを語るにあたって、シェイクスピアは切っても切れない関係にあるわけですが、今後も戯曲研究会での学びを作品作りにも生かしていきたいと思います。どうぞお見知り置き下さい。

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