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「美味しくない」を数値化すると、夫婦関係は円満になる。

抽象的な表現を減らした方が、意思の疎通はうまくいく。

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とても面白いブログを見つけました。

これを読んでいたら、自分も恋愛やら結婚やら人間関係について語りたくなってしまい、今、夕飯の後片づけもそこそこに、パソコンに向かっているというわけです。

私は主婦として毎日ご飯を作っているわけですが、楽しくご飯を作り続けられているのは、「『美味しい』より『美味しくない』を大切にしているから」ではないかと思ったので、僭越ながら、本日は、それを書かせていただきます。

我が家では、美味しくなかった料理や嫌いな食材については、きちんと伝えてもらうようにしてます。10段階でどれくらい苦手かという数値と共に。

大好きなおかずは「10」。好きでも嫌いでもどちらでも無い物は「5」。口に入れるのもツライ物は「1」。私の場合は、餃子→10、麻婆茄子→8、八宝菜→5、ネギ→2、ラッキョウ→1、って感じでしょうか。なんで中華ばっかりやねん。

この数値が概ね3.5を下回ると、うちの旦那様は私に伝えてくれます。「これ、好きじゃ無いかも・・。10段階で言うと3くらい。」

こんなシステムを取り入れるきっかけになったのは、社会人時代の初めての上司(男性)で、彼はある日、奥さんからこう言って怒られたそうです。

「あなたは、何を食べても美味しいって言わない」

上司からすれば、毎日美味しいから、あえて「美味しい」と言っていなかっただけなのに、なんで?って思ったらしいのです。そう。男の人は、美味しい物に対しては美味しいって言わない(私調べ)。だから、料理を何も言わずに食べている時点で、その料理は美味しいってことになるというのが、あくまで上司の言い分。ちょっと分かる。

でも私は奥さんの気持ちも分かる。美味しいって言ってほしいんじゃなくて、自分の作ったものが美味しいのかどうかって不安なんですよね。嫌いな物はなるべく食卓に出したくないし、食の好みはひとそれぞれだから、私が好きでも相手が好きかどうかは別なのがあたりまえ。美味しくないならハッキリ言って欲しい。後になって「実はあれ好きじゃ無かった・・」って言われるのはつらすぎる。

かといって、毎回毎回、「これ美味しかった?」「あれ美味しかった?」って聞くのもなあ・・と思っていたので、苦手な物だけを、しかも数値付きで教えてもらえるのは非常にありがたいのです。

相手に自分の思っていることを伝えるのに、この数値化って使えるなーと思います。みんな自分のものさしはそれぞれだからね。ある夫婦は、体調が悪いときに数値で伝えているそう。要は、仕事と同じで、曖昧な表現より、明確な数字の方が相手に伝わりやすいよね、ってこと。「すごく売れました!」って表現は人によって個数が異なるけど、「100個売れました!」ならそこに差異は生まれない。家庭っていうコミュニティにもこの考え方を取り入れるのはアリ!だと思います。こないだ読んだ本に「形容詞は使うな」「伝えたいことは数値で表せ」って書いてあったけどこんなところでも使えるわあ。

大昔の私は、作った料理が余ると不安になっていたものでした。美味しくなかったのかなあ?って。でも今は、おかずが残ってても不安になりません。

もちろん、「美味しかったよ」と言ってもらえると嬉しいですけどね。今日も初めて作ったラフテーを、美味しかったと言ってもらえましたよ。(←結局のろけか)


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ちなみに、前述の上司の話には続きがあります。

奥さんに「あなたは、何を食べても美味しいって言わない」と言われた上司は、それもそうだと反省し、翌日、勇気を出して伝えました。

「今日の味噌汁美味しいなあ!」

「は?それインスタントだけど?」

奥さんは、しばらく口をきいてくれなかったそうです。ちゃんちゃん。この話大好き。( ´艸`)

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