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相手の考えを促進する質問

わたなべあやかです。

コーチングスキルや心理学をビジネスや仕事に活かしたい、マネジメントやリーダーの皆さんに向けて、情報発信しています。

今回のnoteでは、
「相手の考えを促進させる質問」について書いていきます。

大変シンプルですが、多くの人が意外とできていないこの考えを促進させる質問。

具体的にどのようにすれば良いか解説していきたいと思います。

クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

質問には、
クローズドクエスチョンオープンクエスチョンがあります。

クローズドクエスチョン

回答者の回答の選択肢が、ごく少数に限られている質問です。

クローズドクエスチョンの例1

上記の質問に対しては、多くの場合以下の回答のいずれかになります。

  • 「はい」

  • 「いいえ」

  • 「分かりません」

クローズドクエスチョンの例2

この質問に対しても回答の選択肢は通常以下のようになるでしょう。

  • 「Aです」

  • 「Bです」

  • 「どちらでもありません」

このように、
回答者の回答の選択肢を狭めるのがクローズドクエスチョンです。

オープンクエスチョン

一方、
回答者が自由に回答を作成できる質問をオープンクエスチョンといいます。

オープンクエスチョンの例

上記にはいかようにでも回答できるでしょう。
例えばこんな感じです。

オープンクエスチョンへの回答例1
オープンクエスチョンへの回答例2

このように、自分で好きな言葉を選んで、構成し、回答することができる質問がオープンクエスチョンです。


コーチングではオープンクエスチョンを

基本的には、
コーチングで質問を行うときは、オープンクエスチョンを使うのが良いとされています。

その方が、回答者の思考がより促進されるからです。

以前、コーチングの質問が持つ効果について書きました。

私たちは非常に多くの判断や思考・行動を無意識下で行っています。

質問を受け、それに回答する為に言語化していく中で、
これまで無意識下にあった行動や思考の癖、価値観など「自分は何者なのか」ということに気づいていきます。

その無意識を表現する為には、限られた言語では到底足りません。

一番自分の感覚に合う言葉、
自分の心を表現する言葉を自分自身で探して言葉にしてつむぐ。

その自由度が無ければ、
「自分は何者なのか」を存分に語ることができず、気づきも起こりにくくなってしまうでしょう。


オープンクエスチョンの具体的なやり方

では、回答を活性化させる為の質問
オープンクエスチョンの簡単なやり方について解説します。

それは「5W1H」いずれかの質問文にするということです。

それぞれ質問例と共にご紹介します。

  • What (何が)

    • 「何があれば解決できそうですか?」

  • Where(どこで)

    • 「3年後のあなたはどんな所で生活していると思いますか?」

  • When(いつ)

    • 「どんな時にそういう感情になりますか?」

  • Who(誰)

    • 「誰があなたの助けになるでしょうか?」

  • Why(なぜ)※要注意

    • 「なぜそう思ったのでしょうか?」
      理由を問うWhyの質問は取り扱いに注意が必要です。
      解説と具体的な注意の仕方についてはこちらをご参考ください

  • How(どのように)

    • 「チームがどんな風になっていたら良いと思いますか?」

いかがでしょうか?
5W1Hを使うことによって、回答者が自由に言葉を紡げるというイメージが掴めましたでしょうか。

意外と難しいオープンクエスチョン

このオープンクエスチョン、
頭では簡単に理解できるのですが、意外とやってみると難しいものです。

いかに普段私たちが、相手に選択肢を狭める問いを投げかけているのか。
痛感させられると思います。

このnoteをここまで読んで下さったあなたには、
ぜひ今日誰かに1つオープンクエスチョンを投げかけてみて欲しいなと思います。

ご帰宅されたご家族に「今日はどうだった?」の一言でも良いです。
これも立派なオープンクエスチョンですね。

「今日は楽しかった?」のように、
意外とクローズドクエスチョンを投げかけようとしている自分がいるかもしれません。

するっと言葉になるでしょうか。
それとも少し自分をコントロールしないとオープンクエスチョンにならないでしょうか。

まずは、ぜひその感覚を知って頂けると嬉しいです。


実際にメンバーに対して、具体的にどんな質問を投げかけたら良いのか。
実践で使える質問をリストにしてまとめました。
各質問毎に解説たっぷりでお届けしており、きっとあなたのお仕事の場面で使って頂けると思います。


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