金沢の魅力を感じる旅でした(前編)
金沢に行ってきました。
2泊3日の予定が、当日の北海道悪天候で飛行機遅延という、冬の道民が経験しがちなハプニングがありつつも、
それさえもいい思い出に変えられるほどの、金沢パワー。
素敵な街です。と、一言でいうなら、本当にこれ。素敵な街なんです。
雨が降ろうが、風が吹こうがどこを切り取っても素敵な街なんです。と。そればかり口から出てくる。
どう素敵なの?何が素敵だと思ったの?と聞かれても、
多くの旅行者が、旅行をした土地の感想を求められて同じようにいうんじゃないかな?
例えばそれは、金沢じゃなかったとしても、旅行をした後の感想って、まだ竜宮城にいる浦島太郎気分で、
「あぁ素敵な街だった」
と、論理的に考えたりせず、浸ってしまう。それが、良い旅だった証拠のような気がする。
でも、せっかく、PC開いたし、note書きたいって思ったんだから、
どこが素敵だったのか、ひとつひとつ、思い出して行こうと思います。
………
ことの発端は、私が担当する番組のプロデューサーから、石川県の応援特番を作ろう!と声がかかったこと。
番組で一緒の阿野さんと一緒に石川県に実際に出向いてみて、石川県の魅力を発信。
石川県のものを食べて、買って応援しよう!そして、石川県を含む、北陸に遊びに行こう!と、いうことを、ラジオで伝える番組のレポーターに起用してもらったのだ。
能登半島地震のことは、記憶に新しい。
自分ができる復興支援ってなんだろう?と、模索しつつも、たまに募金箱を見つけて募金したり、そういうことくらいしかできていなかったから、とても有難いチャンスを頂いたなと思って、二つ返事で引き受けた。
だけど、そのことを長女に話すと
「石川県って地震があったところでしょ?ママ、地震に巻き込まれて死んじゃうんじゃないか心配だよ」
と、泣き出してしまった。
家族に相談もなく決めたのは、軽はずみだったと反省。
そうか、そうだよね。テレビで見る情報だけだと、地震で被害があった地域を中心に報道するから、石川県=危険なところって、思っちゃうかもしれないよね。
子供ながらにいろいろ考えて、ママには行って欲しくないと思った気持ちも痛いほどわかったけど、これこそが問題なのだなと感じた。
金沢市には大きな被害がないことを聞いていたし、それをきちんと長女に話した上で、
「ママがお仕事を通して、大丈夫かどうかみてくるから。ママは大丈夫だよ。安心してね。」と伝えた。
こういう伝え方が正しかったかどうかはわからないのだけど、
長女は、長女なりに理解し、泣き止んで、
「うん、わかった!じゃあ素敵なお土産を買ってきてね!」
と、明るく応援してくれた。
実際に、行って、みて、感じてきたことを伝えることが、いかに大切かを、私は家族から教わったのだ。
そして、3月20日春分の日。飛行機で金沢入りする予定が、冒頭に書いた通りの事情で、東京から北陸新幹線を利用しての旅となった。
今話題の北陸新幹線“かがやき”。
札幌に住んでいると、新幹線を利用する機会なんてほとんどないからテンションが上がっちゃう。
阿野さんが、私の分の駅弁も買ってくれたのだけど、
“新幹線かがやき弁当”という、新幹線を模した弁当箱で、より一層旅を盛り上げてくれた。(因みにこの弁当箱は何度も繰り返し使えて、旅の良い思い出になるから、かがやきに乗る人は必ず買った方が良いよ!写真も一番下に載せておくね!)
かがやきは、東京→埼玉→長野→富山→金沢
と、停車するのだけど、東京は晴れ、埼玉は曇り、長野は雪、富山は晴れて、金沢は雪だった。日本は狭いようでやっぱり広いのだ。天気でその土地を感じながらの移動は新幹線ならではの旅という感じがした。
午前8時43分、金沢駅に到着。
初めて降り立つ金沢駅に感動。仕事がなければもっと駅でゆっくり過ごしたかったなと思うくらいに、金沢駅って素敵!
駅そのものが大きな工芸品であるかのように、重厚感がある。
駅前に大きな門があるのだけど、“鼓門”というらしい。金沢の伝統芸能である能楽で使われる鼓をイメージしているらしくて、これがめちゃくちゃかっこいい。
私が、金沢市民ならまず駅をめっちゃ自慢すると思う。そのくらい、金沢駅は街のシンボル的存在なのだ!!
とはいえ、今回は金沢のいろんな魅力を発見すべくきているわけなので、街へ繰り出します。
まずは、美味しい朝食を求めて、ひらみぱんという、パン屋&カフェへ。
このカフェは、金沢の旅行誌には必ずと言ってもいいくらい人気のカフェなのだけど、人気すぎて、外での待ち時間があったので、だったら少し街歩きしてみようか、と歩き出したら、真っ正面に見えたのが、尾山神社でした。
尾山神社は洋風の神門がある珍しい神社で、洋風の神門には、ステンドグラス使われていて美しい。
正面から、本殿側から、そして門を通る時にどうなっているのか間近で見てみたい。
金沢のことを調べている最中に、この神社のことを知って、いけたらいいなと思っていたけど今回はスケジュール的に行けそうになかったので、
急に目の前に尾山神社が現れてびっくりしたし、とても幸運に感じた。
実際に近くで見てみると、写真以上に美しく、生憎の雨と思っていたのに、その雨さえも、神社にぴったりな演出のよう。
そして、行く前は神門以外も全てが洋風なのだと思い込んでいたのだけど、
神門以外の、本殿などは、いわゆる“神社“という雰囲気であることを知って、洋風の神門を建てた歴史に思いを馳せた。
いろんな人の、いろんな思いがあっただろうな。
反対した人もいたかもしれないし、オシャレ〜めっちゃ映えジャーンって思った人が当時もいたかもしれない。
当時にタイムスリップして、そういうことを考えるのが、旅の楽しみだよなぁと思うのでした。
…………
さて、ここまで書いて、すでに2000文字以上。まだまだ書きたいことがあるので、今回は前後編に分けます。
前後編に分けなきゃいけないくらい、楽しかった金沢旅。心から皆さんにお勧めしたい。北陸の応援割が始まっているし、行って何かを食べたり買ったりすることで応援になる。
とはいえ、すぐにはいけないよ!という方も、自分ができる応援ができたらいいと思う。
阿野さんが取材した方が言ってたけど
「“能登のことを忘れない”というだけでも応援になるんですよ。」って。
ほんとそうだと思う。
一人一人が、震災のことを忘れず、思い続けること。できる時に、自分なりの支援ができること、それは一体何かを考えることが大事なんだろうなと思う。
私は、せっかく行かせてもらったし、金沢の魅力を存分に感じてきたので、また後編もしっかりと文章に残そうと思います。
後編に続く!
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