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チリー・ゴンザレスから、今年のl'esprit de Noël を感じる!

Ayakoさん!

東京での日々はどうですか?こんな状況だからすぐに会いましょう!とはならないね。でも、ご家族と一緒に過ごす時間が増えてよかった。いつも離れているからこそこういう時を大切に過ごさないとね。

コロナに振り回された2020年。クリスマスムードも年末気分もないんだけど、唯一このアルバムを聴いて、クリスマス気分を高めてみた。


天才音楽家チリー・ゴンザレス!
ケベコワとあって、フランスでも人気だし、私も大好き。もっともっとメジャーに評価されていいと思う音楽家のひとり。そんなゴンザレスがクリスマス・アルバム 『A very chilly christmas』をリリースしました。誰もが知っているクリスマス・ソングが収録されているんだけど、そこはゴンザレス、ピアノを中心にしたシンプルなアレンジになっていて、短調。



クリスマスは僕にとって熱烈な感情が交錯する時間だ。表面的な幸福に浮かれる時期ではあるけれど、自分を振り返り、一年に起こった悲しいできごとを悼む時間でもある。クリスマス・ソングを短調で奏でることは、 クリスマスをより切実で現実に即したものに変えるんだ。
- Chilly Gonzales


今年は、楽しい!ワイワイ!とはいかないからこそ、この切実で現実にという言葉がささります。
この↓フランスの番組で長調と短調の違いをマスタークラスとして披露してくれているよ。これが勉強になる。なぜ、ゴンザレスが短調にひかれるのかも話してくれている。ケベックアクセントでね。

このアルバムはインストゥルメンタルが中心だけど、ヴォーカル曲も入っていて、同じカナダの盟友ファイストとジャーヴィス・コッカーが参加。
ファイストのハスキーボイスがまたアンニュイでこの季節にぴったり。この曲のみ唯一のオリジナル新曲になっています。


ちなみに、ゴンザレスの鬼才さと天才さがたっぷりわかるのがドキュメンタリー映画『黙ってピアノを弾いてくれ』。この映画素晴らしいんだよ! 


個人的には、異端とか、そんな風には思ってなくて、ただただ素晴らしい音楽家。時代がゴンザレスに追いついてきたら、また彼は先に先に行く。
ずっと突っ走ってのが、ゴンザレスだな。

では、joyeuses fêtes!
ステキなノエルを!いつ聴いても涙が出そうになる私の好きなゴンザレスの曲で!


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