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順番にやるっていうセラピー

順番どおりにやるのが好きだ。
急がないのがコツ。
それが何より私を落ち着かせる方法だ。

本当はそうなのだ。
そんな自分を解っているつもりでいた。

しかし現実は、
順番をすっ飛ばし、
あとからハラハラ落ち着かない気持ちでつじつま合わせをしてることばっかりだ。


思い出してみよう。

そもそも私は、
大学生って、在学中から就職活動をするもんだと全く知らずに大学に入学した(どんだけ)。
入学後、ちらちら話は聞くけど全く理解ができずにほとんどわからないまま四年生になった(笑えない)。
皆んなが何を考えてるのか全くわからなかったが、私のような人が周りにおらずわからないと言えなかった。
しかしさすがにヤバイらしいぞと察し、見よう見まねでエントリーシート提出。
運良く面接に漕ぎ着けそして内定。

しかしそこから起き上がれなくなり、
学校に行けなくなって、
なんと四年生の夏に休学…
内定辞退…。

2年休学させてもらい、
バイトして暮らしつつ自分を取り戻したところで、
卒業して就職したい。と思い、復学した。
友人達は皆卒業してしまったので
毎日1人で学校に行き、勉強し、卒論を書いた。

卒論が終わるまで、就職のことは考えられなかった。

今目の前にあることをただやった。

周りに友人が1人もいなかったおかげで、
誰とも話さずに済んだ。
学校でもバイト先でも、謎の人として存在できたので、誰からの干渉も受けなかった。

心配されないって素晴らしい。
迷わないから。

そうしているうちに私は落ち着きを取り戻し、
心の中に森が復活した。

自分と仲良くできてる感覚が、あの頃確かにあった。

そして無事に卒論を出して卒業したあと、
今の仕事をしようと思い付いた。

面接に行ってすぐ仕事が決まり、
なにか自分の心にぴたっとはまった感じがした。

自分とうまく行ってるから、流れに乗れたのだろう。



しかし時は流れ
気づけばしっかり周りに流され

世間の垢(笑)にまみれ、

いつしかまた、
つじつま合わせに奔走する日々。

周りに合わせてたら、
正直順番どおりにできないことたくさんある。

というか、

手段を選ばず本気を出せば逃れられることを、
やむなしとして受け入れている。
だから自分の選択である。

産後、身体も頭も戻りきってないのに職場復帰したり、

そんな状況なのにめちゃくちゃ働かされてみたり、

身体がまだ、赤ちゃんとぴったり一緒に居たいよって言ってるのに保育園に預けなきゃいけなかったり、

悲しくて悲しくてそれどころじゃないのに大丈夫と意気込んでみたり。

それだけじゃない。

注文を一気に受けて、まとめて処理。ホントは一つとして同じものは無いはずのオーダーを、使い古した型にはめ、いつかと同じような、惜しいものを用意し続ける。

そういうことをやってる。


急げ、急げ。


お迎えの時間に間に合わないから、
片付けもやり切れないまま、終わりの時を迎えられずして帰り、
翌朝昨日の片付けから始める…。


愚か者よ!
そんなに急いでどこへ行く。

そんなに自分をいじめて何がしたい?

お願いだから、今に居てくれ。

順番にやろう。

全部は無理でも、
できる範囲でいいから、なるべく順番にやろう。
人に笑われたっていいじゃないか。


そうこれが、

「順番にやるっていうセラピー」です。












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